事実
★★★★☆
残酷なシーンのオンパレード。殺人づくしって感じの本だった。
平山夢明の本が好きで。今回も小説と思って読み始めるとノンフィクションだった。
しかし、死ぬ間際の被害者の気持ちや行動のなかには想像も混ざっているのだろう。
死んでしまった人間の最後の思考はだれにもわからないから。
7人プラスαの殺人鬼が登場するが、一人ひとりの内容が濃いので、一人で一冊でも十分であるし、またそれも見たかった。
これだけの殺人話を聞くと最後のほうは少し飽きてくる。
分量
★★★★★
一冊に七人の殺人鬼紹介。この位がベストの分量でしょうね。
殺人鬼の幼少期からじっくり語られていて、楽しめました。
他の方のレビューを見ると信憑性には欠けるそうですが、
面白かったので満足です。
今読み返すと、殺人鬼になった理由が全部「虐待」ってのも、当時の世相を反映してますね。
ともあれ、平山氏の
「さあ皆さんに怖〜い話をしてあげますよ〜なんとこれホントに起きた話なんですよ〜」的スタンスがとても楽しいです。
あとがきなんて特に。(笑)
しかし、続編が出ると思ったのになあ…。
こっちの方の著作増やして欲しいなあ…。
(日本の現代のサイコの話なんて、リアルに怖くて不愉快で、読む気になれない…)
信頼性に難ありだと思う
★★☆☆☆
この本の信頼性は疑わしい
私が知ってるのはジェフリー・ダーマーだけなのですが
彼の章の記述の中だけでも、かなりの数の間違いが見受けられます
一番大きな間違いは、ジェフリーは父親から虐待は受けていないという点です
これは警察の調査やジェフリー本人の告白で明確に否定されています。
また、ジェフリーの死因は、刺殺ではなく「撲殺」です
さらに細かいところを言えば
ジェフリーが逮捕される直前の警察官の描写も、やたらサスペンスチックな書かれ方で脚色されてる感があるし
彼が被害者の一人目を殺した後の描写もなんかおかしい。
(著者はジェフリーが当時、実家で家族と暮らしていたという事実を失念しているのではないでしょうか。)
ここらへんは捏造というわけではなく、著者はマスコミの流したガセ情報を
正確な情報と一緒に、そのまま載せているのではないかと思います
しかし、どうもその数が1つや2つじゃなさそうなのです
20年前の有名な事件なので、一番関連本の出版が多く、
情報の正誤がつかみやすそうなダーマー事件でさえこれなのだから
他のシリアルキラーの描写の正確さもちょっと期待できそうにないです
そして、一番、違和感を覚えたのは、ジェフリー本人の告白の引用の仕方で
彼はシリアルキラーにしては、かなり自分の行為を後悔する言葉を残している人間なのに
著者はそういうものには全く触れず、
いかにも全く反省のないサイコパスな人物像を造り上げようとしている。
たとえば、ジェフリーの裁判での発言。
著者はここから、彼が反省してると取れる部分をわざわざ削除した上で掲載している
「この本のトリを務める人物なのだから、いっそ凄い怪物像を描いて読者をビビラせちゃえ」
みたいな作為を感じました
この本をはたしてノンフィクション物として出版して良いのでしょうか
読んでどうすんの?
★★★★★
こうゆう類の本てこの一言に尽きると思う
なんで読みたいの?読んでどうすんの?
でも買ってまで読んでる自分がいる
シリアルキラーの魅力ってなんなんでしょうね
ここにレビュー書いてる方々も間違いなくシリアルキラーに魅了されているんでしょう
否定するためにわざわざ買う人はいないはず
この本にどこで出会ったか
本屋で偶然目に入ったにしろ
薦められたにしろ
殺したい人がいる
殺しを肯定したい
そんな自分がいてこの本に手をだしたことは間違いない
じゃなきゃ普通に生きてて絶対に読まない本
今この本のレビュー書いてるやつ全員
殺人予備軍だ
否定的な文章書いてみても結局は自分の殺しの美学を誰かに語りたくてウズウズしてんだろ?
無論
こんな本を買うためにレビュー見てるあんたも
殺人予備軍だ
それでも買うというクレイジーなあなたに星五つ
怖いものみたさ
★★★★★
に評価の高いこの本をよみました この手の本は読んだことがなく 読めるかなと心配したが 平山氏による文章にグイグイ引き込まれ 読みました なんだか映画みたいな話もあり 本当かよ?などと突っ込みながら 読み終わった後 ふと思うことがありました あとがきにも書かれていたが 皆幼少期に虐待や大きなトラウマを抱えていること
やはり環境で全て変わるんだなー 最後に 作者の平山氏ありがとう