漢方について知りたいと思い買いました。
本書はタイプ別生薬を写真つきで詳しく説明してあり、また症状別の対処も載っていて、事典代わりに使っています。
「西洋医学では」「もう少し詳しく中医学」などの囲みコラムも興味深いものがありました。
漢方薬局と言うと、敷居が高く躊躇しがちですが、本書を読むともっと気軽に健康のことを相談できる場所であることが分かります。
漢方を使った簡単な料理の紹介もあり、いつも手元に置いて何度も読み返したい一冊です。

漢方薬局「幸福薬局」店主の監修による本。
この本のタイプ(体質）分類はけっこうユニーク。

女性向けの体質分類では一般的な
「気血水の問題」別に分類するのではなく（気滞、お血、水毒、などなど）
「溜め込む」「流れ不良」「要素不足」「バランス不良」「心身不調」など、
気血水を区別せず総合的に分類している。

確かに、気血水の問題を複数抱えている人も多そうなので
こういうのもありなのかな…と新鮮に思った。
（その割にはチェックテストが簡単すぎるのでは…という気もするが）

さまざまな心と身体の悩みに答えてくれると思います。
東洋医学と西洋医学での疾患への対処の違いについても触れてあるところが良いです。
また、まめ知識として生薬の効能等も書いてあるので至れり尽くせりです。
とても読みやすく親切なのに単なる健康本の域を遥かに超えています。
手軽にできる薬膳メニューもおすすめです。