アイデア倒れ
★★★☆☆
星系の惑星をすべて潰してリングワールドを造ったのなら、リングワールドの建設者は、コストパフォーマンスの良い物質変換機を持っていた筈である。
前回の二人と新たな一人は、物質変換機を探す為にふたたびリングワールドへ侵入した。だが、リングの軌道がズレはじめていて、リングが太陽に接触してリングワールドは破滅する運命にあった。
三人は謎を解きながら、リングワールドを救う道を画策する。
しかし、最大の味方である筈の<プロテクター>は、銀河で最強の敵として三人の前に姿をあらわす。
超人類のプロテクターを倒して、1兆5千億人を殺さないとリングワールドは救えない!ノウンスペースで一番経験豊富で、200年間に数多くの宇宙人とファーストコンタクトしてきたルイス・ウーといえども、
リングワールドエンジニアの思考を読み、無敵のプロテクターに勝つことが出来るのか?
前作から10年後に書かれた為、サイバーパンクの影響を受けたのか、
ルイスが頭にジャックイン端末を付けているのには大笑いである。
プロテクターとの戦いは、セイバーヘーゲンが書けばもっと面白いゲームになったろう。ストーリーをもっと吟味すればいくらでも面白くてSF出来るリングワールドなのにアイデア倒れである。
カホナ!
★★★★★
この本を読むと、本に出てくる言葉が、思わず口に出てしまう。「カホナ!」。テンポいいし、気楽に読めるしおもしろい、SFエンターティメントとしては、最高ですね。
真相が!
★★★★☆
リングワールドの真実が(ほとんど)明らかになる本書。リングワールドを読んで少しでも「なぜ人間が住んでるの」「なぜ安定しているの」等のなぜを感じた方は是非読んでください。すっきりしますよ。
追記
続編が出ました。リングワールドの謎+ノウンスペースの謎?ルールの真相?もわかって更にいい。ノウンスペース好きは続編必読。