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タウ・ゼロ (創元SF文庫)

価格: ¥987
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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地球か。 何もかも懐かしい。 ★★★★☆
この作品の規模を小さくすれば、止まれないバスに乗り合わせた乗客の話と言ったパニック映画に通じるモノが有ります。
タウについて補足したい。
相対性理論では「光の速度(Cで表す)は常に一定」が絶対条件になります。
例えばロケットは1段目のスピードに2段目のスピードを足して速度を上げて行くのですが、光の速度より速くは出来ない。
で、速度=距離/時間ですから、速度を(無理やり)一定に保とうと思えば、時間か距離を調整する必要が有ります。
その時の調整の係数を「タウ(τ)」と言い、√(1−(V*V)/(C*C))。
ルート1引くV(宇宙船の速度)の二乗割るC(光の速度)の二乗。
V(宇宙船の速度)がC(光の速度)に近づけばタウが0に近づく。
宇宙船内の時間=タウ*絶対時間。タウが0に近づくと宇宙船内の時間が無限に近づきます。
この理論は実際の現象で、素粒子を加速してぶつける際に発生する寿命の短い粒子(中間子)の軌跡が、寿命の何倍も長い軌跡を残すことで、証明されています。
時代を超えたハードSFの金字塔 ★★★★☆
 何年かおきにSFマイ・ブームがやってきます。今回は新作だけでなく、古典と言われるような名作を読んでみよう、と手に取ったのが、『タウ・ゼロ』です。解説にはハードSFの金字塔と絶賛されていました。特定の周期でSFを読むエセSFファンとしては押えただけで、既にある程度満足してしまっています。SFというものは科学(理論)の発展に伴う現実化を通してアイディアが陳腐化してしまうジャンルではあることは織り込んでおかなければならないでしょう。

 本書は1970年代(現時点で40年前!)の最新の宇宙に関する学説が押えられています。その核となるテクノロジーは恒星間ラムジェット航法と呼ばれるものです。それは恒星間に存在する水素を取り込んで限りなく光の速さに近づいていくというものです。恒星間航法としては当たり前のようにワープ航法に慣れ親しんでいる身としてはかえって新鮮に感じました。巻末の解説に当時の学説の推移やラムジェット航法の可能性など事細かに書いてあるのですが、けしてその道のツウにしか受けない作品ではありません。

 時代背景もあるのでしょうがテクノロジーの厳密さに比べて人物描写がややあっさりしており、現代の感覚ではリアリティにかける部分も確かに見られます。しかし40年前の物語ということでそのあたりはやむを得ないのでしょう。しかし理論は進化してもテクノロジーが作者の想像力を超えることができない現実には、作者の想像力を讃えるべきか、科学技術が遅々として進まないことを嘆くべきなのか難しいところです。
タウ・ゼロ (創元SF文庫) ★★★☆☆
映画になるようなSF小説ではないですが、様々な人間模様や、深層心理が物語の中にあって、私には異色のSF小説でした。派手さはないけど面白い作品です。少し、冗長な面も感じましたけど、次のページをめくりたくなる作品です。
想像力が追いつかない ★★★★★
ヴァーナー・ヴィンジの『遠き神々の炎』『最果ての銀河船団』あたりを読んだときに、
これ以上スケールの大きい話は難しいだろうと思っていましたが、この作品はスケール
だけで言えば、かつて読んだことがないほど壮大なものでした。
なにせあのラストですから、これ以上大きく書けと言っても無理でしょう。
作中、どんどん船が光速に近づき(タウがゼロに近づき)、外界との時間差が何万年、
何億年という単位でずれていくと、もう人間の感覚では把握できなくなってきます。
同時に、どこまで行っても果てのない宇宙に畏怖を抱きます。
乗員達もそんな異常な環境の中、自分にできることを協力してこなしながら、生存への
希望をつなぐ人間ドラマと、ハードSFのバランスが良く、最後まで一気に飽きずに
読めます。
宇宙についてのセンスオブワンダー。ぎっしり詰まってます。
究極のハードSFの名に恥じない名作です。
稀に見る壮大な話 ★★★★☆
本の裏表紙のあらすじを見てスケールの大きな話だと思っていたのですが、
そういう先入観があってもなお想像を絶する壮大な話です。
作者は物理を専攻されていたようで様々な物理現象が正確に描かれています。