東海道を飲み歩く
★★★★☆
2003年に出た単行本『東海道居酒屋膝栗毛』の改題・文庫化。
居酒屋評論家として著名な太田氏が、イラストレイター、編集者とともに東海道沿線の居酒屋・バーを飲み歩いた記録。
五十三次とはいうものの、実際に飲み食いしているのは、品川、藤沢、小田原、沼津、静岡、藤枝、浜松、豊橋、名古屋、桑名、亀山、大津、京都の13ヶ所。
まあ、いつものとおりである。街を歩き、昼間から飲み始め、夕方からは「名店」をはしご、最後はバーで閉めるという行程をたどる。居酒屋の雰囲気が伝わってくるような文章で、とても楽しい。酒も肴も美味しそうに描かれている。
私も東海道はしょっちゅう往復しているので、途中下車してみたくなった。