各地の居酒屋
★★★★☆
2000年に出た単行本の文庫化。
居酒屋評論家として知られる著者。本書では三国、松江、盛岡、江差、大阪、大分という6つの町を選び、「凄い居酒屋」を探して歩いている。いずれの町にも三泊しているから、チャンスは三夜ということになる。
『ニッポン居酒屋放浪記』と違うのは、気に入った店を見つけると連夜、通いつめる点である。毎晩、通うことで、単なる通りすがりの客から、準常連にまで昇格できるのである。店での扱いも違ってくるし、店の雰囲気と料理を味わい尽くすことが出来る。
特に「雰囲気」が重点的に描かれている。居酒屋は面白い。