「剣風　第５話」
「心旅」
「乱心法獣道」

が、この巻に納められています。

柳生との決闘を描いた「剣風」。
柳生、柳生で修行した伊賀者、ウツセ。伊賀に追われる抜け忍カムイ。
三竦（すく）みの状態に、馬来十蔵という世話好きの地侍の死を巡って謎の僧がカムイと手を組み、柳生と対峙します。
まさに頂上決戦。忍と剣の最高峰同士が激突します。

「心旅」は、記憶喪失の娘と旅の途中に関わったカムイ。素性を明かせぬがゆえに、身に降りかかる災い。
記憶を取り戻すことは、彼女にとって良いことであったのか、そのままの方が良かったのか。
旅先でのエピソードです。

「乱心法獣道」も、カムイと野生の熊との友情を描いた作品です。
追われる者に心を寄せる抜け忍カムイ。追われる熊を匿ったことから、友情が芽生えたようです。
しかし、その事件が追い忍を引き寄せてしまいました。
カムイも油断に油断が重なります。絶体絶命のピンチ。
カムイは熊を利用しました。熊の友情か、カムイの生きるための本能か。
歩き続けるカムイのある日の出来事です。

★☆★「決定版カムイ伝全集」（決定版カムイデン全集 カムイ伝 外伝 11巻セット）が出てしまった現在に於いて、
この『叢書版』の役目は、もう済んだのかも知れません。

◆『┃カ┃ム┃イ┃外┃伝┃』とは･････ 　理不尽とも云える忍者社会に属してしまった主人公“カムイ”。 　
　彼が“抜忍”となってからの苦悩と、彼を取り巻く“人間模様”を描いたエピソード集。 ∴∵∴∵

この『叢書版』シリーズ、せめて表紙は作者の原画を使用していただきたかった。
だが、この表紙も渋い魅力があって良いとも思う。

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┃◆カムイ外伝(８)〔小学館叢書〕白土三平★前巻に続き【剣風】より『棒心』を、そして【心旅】【乱心法獣遁】を収録。+o。。o+゜゜
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幼時に父が観ていたアニメがカムイとの出会いでした。カムイのかっこ良さはまさに私の理想でした。ミーハーな気持でカムイ伝を読み始め、当時全巻揃えたのですが、若年だったせいか、過酷な内容と悲惨な描写に入り込めず、最後まで読めなかったのを覚えています。でも、最近カムイ伝と外伝を改めて購入しました。やはり、年齢を経て読むべき作品ですね。素晴らしいです。漫画と言う枠内で評価されるべき作品ではありません。今になって知ったのですが、白土三平先生は作品上、構成だけでなんと作画は、ほとんど弟の岡本鉄二さんが描かれておられたのですね。意外でした。

世の不条理、自由への戦い、人間の本質といったものがすべて含まれていて漫画では収まらない大作。

世の不条理、自由への戦い、人間の本質といったものがすべて含まれていて漫画では収まらない大作。