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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」&第8番

価格: ¥2,520
カテゴリ: CD
ブランド: BMG JAPAN
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快速快感演奏、でも… ★★★★☆
この演奏をそれ自体で単独に評価するなら、すばらしい演奏と言えるだろう。ただ、他の演奏と比較してとなると少々悩む。数多あるベートーヴェン演奏を全て同じ土俵で比較するのは難しいので、私は次のように大きく3つのタイプに分けている。

1.ピリオド楽器演奏が普及する以前のスタイルの、モダン・オケによる演奏
2.ピリオド様式での、ピリオド楽器オケによる演奏
3.ピリオド様式を取り入れた、モダン・オケによる演奏

現時点では、フルトヴェングラー盤、ガーディナー盤、ラトル盤をそれぞれの極点としている。この「極点」というのは、必ずしも最高の演奏というわけではなく、それぞれのスタイルのもっとも特徴的な演奏ということである。例えば時代的には明らかに1に入るはずのトスカニーニの演奏は、個人的には現在ではフルトヴェングラーと同等かそれ以上に好きなのだが、快速テンポによるベートーヴェンということではある意味2や3と同傾向であり、その点では最新の研究成果を踏まえたピリオド様式の演奏の方がよりオーセンティックで徹底していると思うので、あえて1の「極点」とはせず、ベートーヴェンのテンポ指示などものともせずにわが道を行っているフルトヴェングラーをピリオド系の対極にあるものとして1の「極点」としている。

このパーヴォ・ヤルヴィ盤は3に入るが、むしろ2に近く聞こえる。だが、ガーディナー/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(ベートーヴェンやベルリオーズなどの18世紀後半から19世紀はじめの音楽を演奏するためにガーディナーが組織した、当時の楽器に起こっていた変化などまで考慮したオーケストラ)の演奏と聴き比べると、やはりピリオド楽器の方がより澄明な響きだと再認識させられ、そちらにより魅力を感じる。かといって、3のラトル/ウィーン・フィル盤と比べると、小編成の室内オケということもあって音のクリアさではヤルヴィ盤が上だが、なんといってもウィーン・フィルの独特の響きは捨てがたい。ピリオド演奏を取り入れてもなお、ウィーン・フィルの響きはフルトヴェングラーらの演奏の残り香のようなものを感じさせる(もちろん、フルトヴェングラーの演奏と言ってもあくまでも録音されたものからの想像だが)。上記の3タイプの演奏からそのときの気分しだいで選んで聴くということになると、似た印象のものよりはそれぞれに個性の差がはっきりしているものを選びたくなるので、2のスタイルの演奏を聴きたいときにはやはりガーディナー盤、3を聴きたいときにはやはりラトル盤を選んでしまうのだ。
「意図した表現」のためにすべてを合理的に鳴らした演奏 ★★★★★
パーヴォ・ヤルヴィはエストニアの指揮者ネーメ・ヤルヴィの実子。本盤はドイツ・カンマーフィルとのベートーヴェン録音第1弾となったもの。第3番は2005年、第8番は2004年に収録されている。

現代、ベートーヴェンの交響曲を録音するにあたって、当然数多くある録音の中の一つとして存在感あるものであるために、様々な試行が重ねられると思う。それが指揮者にとってどこまで本来的なものだったのか、私にもときどき悩む場合がある(私が勝手に悩んでいるのですが)。ただ、結果として様々に面白い提案が現れてくるわけだし、それを聴けるのはもちろん楽しいわけで、この録音もそういった「ニーズに合った」録音といえる。つまり個性的で面白い。

まず楽器であるが、トランペットとティンパニにピリオド楽器を用いているらしい。これは、さらっと書いたけれどかなり特殊なことだ。いったい何ゆえか?と思うけれど、聴いてみるるとティンパニに関しては、かなりクローズアップしている。これはおそらく弦などの人数を少人数にしているということだと思うが、ティンパニの生々しい音を使って、あちこちで「決め打ち」気味に活躍させる。実にリズム感のある音楽となる。また金管の音色も現代楽器のような伸びよりも、多少不安定さがあっても鋭さを求めており、その表現に適した楽器をチョイスしたらこうなった、という感じである。その合理主義的精神も見事と思う。そうしてトントントントンと小気味のいい軽い音色で音楽を走らせながら、木管中心に歌わせるコントロールも巧みだ。これはもう深く悩まずに反応にまかせて楽しめばよいのだろう!・・でも終わって感想を言葉にしようとすると、ちょっと考えるところはあるわけです。
これは『エロイカ』? ★☆☆☆☆
評判になっていた演奏だが、これほどひどい『エロイカ』はまたとあるまい。冒頭を聴いただけですぐにイヤになる。ド・ビリーでさえこれほどひどくはない。2度と聴くまいと思っていたビリー(ブート・キャンプではない。為念)を改めて聴いてみた。ヤルヴィよりはよい。
そんなに急いでどこへ行くという進行は、速いというだけ。勢いも迫力も全然ない。
もしこの傾向のベートーヴェンが好きなのであれば、せめてファイかダウスゴーのものを聴いて欲しい。金聖響もいる。
ヤルヴィ! ★★★★★
難しいお話しは致しません。このCDは、ビールかワインを飲みながら聴くと必ずあなたを恍惚の世界に誘う演奏です。特に、ツェッペリンなどのハードロック嗜好の方に聴いてほしいな〜。ティンパニ(バンドでのドラム?)がドンドコ随所に鳴り響き、管楽器は歌いまくり(バンドでのヴォーカル?)、テンポは現代人が“最適”とするものです。まあとにかく、クラシックって言うと、「古くさい」「野暮ったい」「聴いててだるい」というような印象が出るでしょうが、そのような印象をバッサリと捨て去るCDでございます。是非ともロック愛好家(特にツェッペリンファン)の方達に捧げたいCDでございます。最後に、小中学生に絶対聴かせたいな〜。クラシック音楽の印象がガラリと変わるんだろうな〜。
ワオ!と叫びたい。 ★★★★★
ヤルヴィのエロイカ。カルロス・クライバーの4番以来の感動でした。ヤルヴィのやりたいことによく反応しているオーケストラ。しかもミス無く、時に繊細に、時におおらかに歌い上げます。解像度の良いヘッドホンを使って聴くと、ヤルヴィの指示が副旋律に回っているパートも含めて全てのパートに行き渡っていることに気づきます。まさにワオ!=発見の瞬間が多々あります。団員の練習量も並大抵の物ではなかったと思います。構成が小規模なだけに、一人一人の楽器の音がそれぞれ分かります。そんな中で特に木管群が良いです。逆にティンパニは目立ちすぎのような気がしました。でも、星7つ付けたいくらいの宝物です。