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生きづらい時代の幸福論 ――9人の偉大な心理学者の教え (角川oneテーマ21)

価格: ¥740
カテゴリ: 新書
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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カウンセラーだけにはいかない ★☆☆☆☆
 9人の心理学者の考えを三つの幸福論に分類し、最後の第四章には著者諸富氏自身の幸福論が述べられている。以下のように三つの幸福論の分類がなされている。
 1.「昇り調子の時に、どんどん幸福や成功を手に入れていく幸福」
  クランボルツ  ミンデル  アドラー
 2.人間的成長、こころの成長を果たしていき、その結果はじめて手に入る幸福」
  マズロー  フランクル  ケン・ウィルバー 
 3.「どんなに不調で、苦しい時でも、何とか、ギリギリのところで手放さずにすむ   幸福」 ジェンドリン  F・パールズ  C・R・ロジャーズ
 (私にとっては)どの理論をとっても「そんなことは分かっている。だからそのためには具体的にどうしたらいいの」と突っ込みばかりしたくなるような内容であった。第四章は同著『人生に意味はあるか』ですでに書かれていたのと同様の体験談であるが、五つの法則を挙げているところが新しいのかもしれない。
諸富氏のいう「絶対的幸福の境地」は個人的レベルの自己成長でない。人類や精神といった「人間の精神革命」によってなされる真理である(207頁)。この実現に参与することに諸富氏は彼自身の「人生の意味」を認めているようである。彼が主宰する「日本トランスパーソナル学会」や「気づきと学びの心理学研究会」の目的もきっとそういうところにあるのだろう。人生の意味や幸福を個人的なレベルの「生きがい」や「趣味」に求めるような「それぞれ論」(拙者の言葉)はもはや意味をなさないのかもしれない。ただ私は、こういった諸富氏のような思想に出会うたびに、元オウム信者広瀬健一氏の手記(ネットで公開)を思い出さずにはいられない。
 また諸富氏の次の言葉が忘れられない.「私には、自分が、神から特別に選ばれ、特別な使命を託され、絶対の愛を注がれている存在である、という確信があります。そう、あなたもまた、そうであるように・・・・」(208頁)
 諸富氏の辛い体験話にはいささか閉口するが、それよりも一番気になったのは、全体をとおして、パールズに代表されるような自己責任の色彩が濃厚なことだ。「自分の人生を自分で引き受ける」考え方をしたら、みんな死んじゃうよ。どんな精神病にかかっても私はカウンセラーだけにはいかない決意を新たにした。
読みやすく・使いやすくを意識したのか? ★★★★☆
この本と共に
『むなしさの心理学』と
『生きていくことの意味』
の2冊を立て続けに読んだのですが、
本書は、著者の意見を著者の思う道筋や流れで
書いたというよりも、

著者が今まで数々の本で紹介してきた心理学の
偉大な学者の理論を並べて紹介する

その中で、実際に読者が心理的な危機に
陥った時に使える簡単なワークなどを紹介する

さらに、実感としてわかりやすいように
著者自身の人生経験を具体的に紹介する

というような、実践重視的な感じが
する内容だと思います。

まえがきによると、講談社現代新書の
『人生に意味はあるか』に続いて
生きる意味の問題を探求した第2弾だそうです。

分かりやすさを意識してか、まえがきが
(あえて?)軽めののりで書いてあるように感じます。

他の2冊を読んでからこの本に戻ってみると
なんだかその軽さが際立ってしまいました。
典型的な自己啓発本的なノリになってしまう。

アドラーの心理学の章で、若い女性向けに
今の男性をいくつかのカテゴリーにわけて
説明するところなどは、恋愛ごとですから
個々の読者がパートナーを選ぶ時に役立つとも
思えないんですよね。

実践できるワークとか、自殺したい人が
ぎりぎりでとどまるための考え方など
が書かれているところは、実践的な面の
一つの長所かもしれませんし、

幸せのステージを大きく3つにわけて、
それぞれに幸せになるために心がける
姿勢を説いたところは分かりやすいし
マニュアル的な感じがします。

ただ、ずっと手元に置いて、その文章そのものの
勢いだとかで勇気付けられたいと言う面では
他の本のほうがいいかな(私の場合、今回読んだ3冊の
中では『むなしさの心理学』が一番だった)
と思います。

参考にはなるけども、共感は難しいかも ★★★★☆
著者の諸富さんという人は、この本を読んだ限りではものすごい体験をしている方ですね。

「9人の心理学者の教え」はメインというよりも、内容全体からみると脇役となってしまい、後半の著者の告白部分が圧倒的なインパクトであり、共感は難しいですが、考えさせられるところがありました。

政治家や団体などが「日本の幸福な未来を目指して頑張ります」とか、「皆が幸福になれるように」というフレーズをよく使いますが、そこで言われる「幸福」はまったく別の次元になってますね。
今こそ必要なバイブル的一冊 ★★★★★
この時代だからこそ必要なバイブル。というべき本。心理学を学ぶ者にとっても
まるで心理学に馴染みのない人にとっても、読みやすく、理解しやすい。
特に真の幸福を探求している者にとっては指南書であり、実践的。
小難しい専門書は、わかった気になるだけで、知識が智慧にならないけれど
この本は眠っていた自分の本質が呼び覚まされる
魂の奥深くからのメッセージという気がする。
著者の実体験が理屈抜きに読む者の魂に共鳴する。
【すべてはそのままで、あるがままに完全なのである。】
この一冊の本の中あちこちに著者の愛がちりばめられている。

一般的幸福論に疑問を感じる人に ★★★★☆
「幸福になるために必要なことは何ですか?」

そう質問されたとき、あなたは何を思い浮かべるだろうか。

ある人にとって、それはお金であるかもしれない。
別の人にとっては将来の夢かもしれないし、
また他の人にとっては大切な人かもしれない。

答えは人それぞれであっても、たいていの人は、
「何か」を思い浮かべるに違いない。

では、そういったものがなければ、人は幸せになれないのだろうか。

多くの人は「是」と答えるだろう。

しかし、著者は「否」と答えるのではないだろうか。
なぜなら著者がこの本で言いたいことは、
「人は、全てを失ってもなお、幸せであろうとすることができる」ということだからだ。

失わないに越したことはない。
しかし、失ってしまっても、絶望し切ってしまうことはない。

そのことを、この本は教えてくれる。