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カボチャの冒険 (バンブー・コミックス)

価格: ¥690
カテゴリ: コミック
ブランド: 竹書房
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猫blog with パーマカルチャー;五十嵐版、といった感じですが ★★★★★
全編4-8ページ程度の超短編集。全編通してもとても少ないページ数なのですが,1コマ1こまに込められた画の情報量がすごい。それぞれの題材は他愛もないできごとなのですが,1話ごとにみっちりとした日常風景が描き出され,お隣とは100m(さらにその隣とは500m)離れていて,画業と農業の兼業といった暮らしの中での作者と猫(カボチャ)との共生ぶりが,淡々としかし深く綴られていきます。
カボチャの(擬人化されてない)表情も豊かで,猫好きな当方には,"食べたけどマズかった"顔つき,なすすべもなく落ちた"時の仕草,"勝利をおさめた"誇らしさの描写などに納得と愛着と笑みを感じずにはいられません。互いに愛しい存在ではあるけれど100%を分かちあえるものではない,その理解と尊重あってのパートナーである猫との距離感が心地よく,絵本のように何回も眺め読みを繰り返してしまう一冊です。もっと色々なエピソードを読みたくはありますが,これだけでも充分猫と暮らす日本の片隅の空気やにおいで満たされる,そんな感じです。
冒険というか探検 ★★★★☆
猫がたった一匹傍にいるだけで、人生は、面白く豊かになる。この作品で作者は、そのことを巧く描いている。
一日二十四時間という、つまらない時間の観念でカボチャ(猫)は動いていなくて、そこがとても良い。自由なのだ。表紙の絵は、カンボチャが「生」を謳歌している感じ良く出ていて、何度観てもワクワクした気分になる。

カボチャが鼠を捕ってきて遊ぶシーンで、遊ばれている鼠が逃げようとせずに凍りついたように動かなくなるのを観て作者が不思議がっているけれど、これは鼠が「狭窄」という状態に陥っていることを、ここに明記しておきたい。
<人間というものは完全に無力化され、いかなる抵抗も無駄であるときには、「降伏」の状態に陥るはずである。自己防衛システムは完全に停止する。孤立無援化された人は、置かれている状況から現実世界において行動することによって脱出せず、意識状態を変えることによってそこから抜け出ようとする> ジュディス・L・ハーマン著『心的外傷と回復』より抜粋。
これは人間のみならず、攻撃を受けた動物にも良く見られる行動です。
実験に使われることをみても解るように、鼠は人間と殆ど変わらない動物。

そんなことはさておき、この漫画、おすすめです。

カボチャ可愛いなカボチャ ★★★★☆
実際に岩手県で農業をして漫画を書いてる、五十嵐さん自身の体験を漫画にした作品です。
五十嵐さんの漫画はどれも人間なんてちっぽけなもんだという一貫した考えが感じられますが、それは作者自身の生き方などからくるものなのかもしれません。

この漫画は随所にカボチャを想う五十嵐さんの気持ちが感じられます。
とにかくカボチャが可愛い! 猫が飼いたくなる(笑)。
五十嵐さんの絵も素晴らしいです! 本の中の動物たちが本当に生きているように感じられます。
ただ残念なのはカラー原稿を全て単行本化しなかったことですね・・・最初の2話はカラーなのですが、それ以外のカラー原稿はモノクロにして載せてあります。
そのため一つ星をマイナスさせてもらいます。
生の五十嵐大介が少しだけ見える! ★★★★★
マンガ夜話で「魔女」が紹介されているのを見て、五十嵐大介を読み始めました。
「海獣の子供」も読んでみて、「この作者、どういう人なんだ?」と恐れに近い気持ちになりましたが、「カボチャの冒険」を読んで、ちょっとホッとしました。
「私たちと同じ、普通の人間なんだ!」
だって、描いているマンガは、どういう思考回路で出てきたのか想像もつかないし、山奥に携帯電話も持たず生活しているというし・・・
「もしかして、五十嵐大介という作者自身が魔女みたいな生活を・・・」
なんて思っていましたが、「カボチャの冒険」に出てくるのは、初めて山で暮らし始めて、飼い主より山に馴染んでいく飼い猫にちょっとあせっている普通の人・・・
この作品だけ読むと、ほのぼのした猫マンガですが、他の五十嵐作品と一緒に読むと、あれだけ気を張り詰めた作品を支える日常がしのばれ、余計にいい感じ。
カボチャとほのぼの田舎ライフ ★★★★★
作者と愛猫・カボチャ(♀)の交流を描いたエッセイ漫画です。
何気ない日常が素朴なタッチで描かれてます。
カボチャの表情や仕草がなかなかリアルで面白いです。
巻頭の“カボチャ冒険地図”も楽しい。作者が住んでいる所の様子がよく解ります。

東北の山里で大自然に囲まれて暮らす作者とカボチャ。
作者は漫画を描く傍ら農業をしたり(カボチャに振り回されたり)と忙しくも楽しそうな毎日。
一方、カボチャも野に放たれて自由に山野を冒険。様々な動物と出会い、狩りをしたり対決したりと既に半野生化状態です。
大抵の猫がそうであるようにカボチャも気まぐれでマイペースで甘えん坊。
作者は厳しくしなければと思うのですが、カボチャの可愛さにいつも負けっぱなし(笑)
優しい飼い主に絶好の環境で育てて貰って、カボチャは本当に幸せなニャンコですね。