「シュミじゃないんだ」という題名は、本や漫画を読むことはもはや趣味ではなく、「生きる」ことなんだ!という熱い気持ちでつけたそうです。
まさにそのとおりなBLへの愛にあふれたエッセイでした。

わたしは特に、三浦さんが友人とあーでもないこーでもないとBL談義に耽っている日常の描写が面白かったです。
わたしにはBLについて気軽に話せる仲間がいないので、とっても羨ましいなぁと感じました。

BLがなんでこんなに好きなんだろう?、BLについて誰かと語り合いたい、そんな風に思ったことのある腐女子の方ならとっても楽しめるし共感できると思います。

あと三浦さん書き下ろしのBL小説がよかった。
高校生(不良かな)攻×教師(オヤジ)受。
教室という密室のエロさと淡い空気感がたまりませんでした!
さすが巧いです。

題名の「シュミじゃないんだ」というのは、

気に入らないという意味ではなく、「趣味どころではなく人生そのものである」

という、意味合いと思います。

とにかく、稼ぎと自由になる時間のほとんどを、

三浦さんは、ＢＬのみならず、各種コミック、小説、その他「本」につぎ込んでいるようです。

この本は、三浦さんが厳選したＢＬのお奨めの紹介なのです。

ということで、この本を読んでからは、ほんだらけに行くと、

ついついＢＬコーナーをうろつく私です。

先日は、とうとう夫に、「受」がどうした、「攻」がどうした、

下克上がどうしたと熱心に解説してしまい、

夫婦関係のヒビが、ピシッと広がりました（笑

みなさんは三浦しをんさんを知っていますか？しをんさんは直木賞受賞作家にしてＢＬ好きを公言する神のようなお人なのです！（笑）そんなお人が書いたＢＬエッセー集！ステキすぎます！しをんさんのＢＬに染まりきった日常が最高に笑えます☆さらに先生のお勧めＢＬ本がたっくさんのっていてなにかおもしろいＢＬはないか〜？という人はコレ片手に本屋さんへＧＯ！です♪（笑）さらにしをんさんの書き下ろしＢＬ小説つきです！コレ買わないと腐女子の名が泣きますよ？（笑）

面白エッセイが好きな方、
ディープな腐女子、
ボーイズラブに興味はあるけど数が多すぎて…と迷ってる方。
すべての方にオススメです。
(逆にそれ以外の方にはオススメできません)

ボーイズラブ漫画についてのエッセイですから、どの章も結論は
「○○さんの××という作品のここが良い」とくるのですが、
そこに至るまでの導入と考察がとても面白い。
プッと吹き出してしまう笑える面白さから、
共感・納得できる面白さまで、作家の引き出しの多さに脱帽です。

★巻末の「作品データ」ページに、各章で取り上げた漫画・映画等の
作者・出版社・配給元などまとめて掲載してあり、見やすいです。
★各章ごとに「最新情報」と題して、作者が現在の情報や見解など追記しています。
雑誌掲載時よりかなりの時間が経過しているから、とはいえ、
18章すべてに追記を書くのは、相当の愛情とサービス精神がなければできないはず。
好感が持てました。

直木賞作家であると同時に、漫画、特にボーイズラブと呼ばれる男同士のラブストーリーの
愛読者としてもエッセイなどで知られている三浦しをん。
彼女が、腐女子（ボーイズラブが大好きで、道行く男子二人連れを見たりしただけで
不埒な妄想を始めてしまうという素敵で少し困った病を患っている女子のこと）を
代表して、ボーイズラブのどこがどう素敵か、どんな作品が面白くてお薦めか、を
ユーモラスな日常エッセイの中に織り込んで語ってくれている1冊。
私自身は、マンガも小説もボーイズラブは読んだことがないのだけど、
三浦さんの解説を読んでいると、これ、ちょっと気になる！という作品が出てきて
ふらりと書店に行きたくなってくる。
最後には、三浦しをん作の短編書き下ろしボーイズラブ小説「夏の思い出」も収録
されており、ボーイズぅ？という人にとっても…三浦しをんファン必携の1冊だ。