のっけから、森林療法と園芸療法のちがい、森と林の違い、「森は無言のカウンセラー」などなど、「へえ〜」「なるほど〜」のページが続きます。
カウンセリング、森林療育、森の幼稚園、ドイツの森まで、幅広く書かれたわかりやすい森林療法の案内書です。
内容もちっとも古くありません。と言うより、森林療法はいつでも新鮮なのかも。
「市民がつくる森林療法」という言葉にも勇気づけられます。
上原先生にいただいたサイン本はわたしの一生の宝です！　

上原先生の講演会に行くまでは、森林療法と聞いても森林浴くらいにしか思ってませんでした。でも、先生のお話を聞いて、森の持つ癒しの力は、単なるリラクゼーションの域を超えて、自閉症やＰＴＳＤと言った医学でも難問と呼ばれる症状にも効果のある事がわかりました。
それからもっともっと森林療法の事を知りたくて買った本が、この本でした。
森は、災害を防いでくれたり、空気や水を綺麗にしてくれる。それでもありがたいのに、人間の抱えたネガティビティーまで開放してくれるとは。
もっと森に感謝して、そして人生の中に森を生かす生活を送りたいな、そう思いました。

まず字が大きく読みやすいです。いまはまだ「森林療法のすすめ」ですが、近い将来、森林療法が１つのセラピーとして活用されるようになることを期待しています。おだやかになると同時に元気が出る本です。