出口戦略についての知恵があれば…。
★★★★☆
前作よりも力が抜けて、
文章が流れるようになっているのは、気のせいかなと思っていたところ、
タイトルにもあるように、「会社バイバイ」した吉川さんは、
ようやく一個人投資家として、また某アカデミー講師として、
存分に自分の時間を費やしていることが分かり、
ようやく自由の身になったんですね。
おめでとうございます。
本書の内容としては、
減価償却の経費処理を上手に利用して、
不動産投資の旨み(家賃収入)を最大限に引き出しましょう、というもの。
借入金である程度のレバレッジをかけてみると、
手元の少ないキャッシュが数年後には一気に倍に、
フルローンなどで融資ができた暁には、
それこそ、資産倍々、ということになるわけでございます。
個人的には、住宅総合保険や火災保険などの損害保険関係や
滞納家賃を保証する保証会社の存在など、に目が行きましたが、
本筋としては、やはり「出口戦略」をどのように考えているのかな?
という一つの疑問にぶつかってしまいました。
有価証券とか小売商材ほどには流通システムが発達しておらず、
またそのため、流動性が低い(だからこそ「不動」資産なのですが)資産を
どうやって、最終的に第三者に流通させていくのか、
こうした問題に関しての記述がもっと豊富で、多彩であったら、
不動産投資の書籍としての役割を十分に果たしたのではないか、
そう思いました。
こうしたマイナス面を考えるとどうしても、
星は一つ減点の、★★★★とならざるを得ないです、…残念。
不動産投資の融資を知りたい方に!
★★★★☆
富山市在住の個人投資家・吉川英一さんの新刊です。
この本では、不動産投資の融資について具体的に書いてありとても参考になります。不動産投資に興味がある方にはオススメです。
吉川さんはこの本が4冊目になるのですが、私が一番印象に残ったのは1冊目の出版の際のエピソード。
吉川さん自身も「自ら行動することによって、私の人生は今までとは少し違った方向に動き始めた」と書いています。
不動産投資も執筆業も成功させるには時代の流れの正確な認識が必要になるのでしょうね。
不動産投資を始めるきっかけに
★★★☆☆
最初の部分で著者がサラリーマンだったときにいかに大変だったか、最後の部分で現在いかに悠々自適の生活を送っているかが書いてあり、大なり小なり雇われている身であれば共感できる部分があります。
不動産投資も著者の経験に沿って書いてあるので、本で追体験しやすくなっており、不動産投資がどんなものかわからない場合には参考になります。
個人的には、ラブホ、ビジネスホテル、コインランドリーなどの収益物件についてざっと述べられているところなどが参考になりました。
不動産投資には興味があるけど、実際がよくわからない方におすすめです。