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ヒトラーの贋札 悪魔の工房

価格: ¥2,415
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: 朝日新聞社
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筆者の凄まじい魂の叫び ★★★★★
映画「ヒトラーの贋札」の原案となったアドルフ・ブルガーの手記は、三部構成で書かれています。

第一章は、「スロヴァキア−アウシュヴィッツ−ビルケナウ」です。
ここでは、逮捕されてからアウシュヴィッツ収容所、ビルケナウ収容所へ強制収容され、生と死の間を彷徨う凄惨な日々が描かれています。

第二章は、「ザクセンハウゼン強制収容所の紙幣偽造工房」で、偽造紙幣、偽造切手、偽造パスポートなど様々な偽造書類を作らされていた期間です。
ここでは、当面の死からは遠ざかりますが、一方で、ナチスに味方することになることの矛盾を抱いて生きた日々です。
その前の第一章が丁寧に描かれているだけに、その暮らしぶりの格段の差と、一方で「生きる」ことだけを考えていたところから、徐々に生き抜いてこの現状を伝えることを目標に生きようとする心の変化が、生々しく描かれています。

第三章は、「マウトハウゼン強制収容所−「シュリアー」強制収容所−エーベンゼー強制収容所−トプリッツ湖」で、ドイツの敗戦が近づき、機械類を持って逃げ回り、ついに米軍によって解放されます。更に、ドイツ軍が証拠品を湖に沈めて行きます。
ここでは、筆者の「生き延びた」と言う安堵感と、裁判の結果に対する不満などを通して、怒りが伝わってきます。

全編を通じて、実際に生死の境を彷徨い、しかも生き抜いた筆者の凄まじい魂の叫びが伝わってきます。
執念のドキュメンタリー、「私は生きている」 ★★★★★
08年1月に映画版も日本公開される、ユダヤ人印刷工アドルフ・ブルガー氏の手記。
職能ゆえにホローコーストを生き延びた氏は、
殺された同志の無念に取り付かれたように無数のドキュメントを集め続け、
自らの忌まわしい記憶と照合していく。
技術者らしい精緻な描写と、感情を隠さない激しく簡潔な文体が胸を打つ。