まさに人口経済学入門です
★★★★☆
人口経済学とは何なのか、
その歴史、
様々な学説、
等概観を大変わかりやすく書かれています。
学問的に興味がある人で
初めて読む方に向いていると思います。
人口縮小社会に関心がある人には読むことを勧める
★★★★☆
人口経済学とは人口と経済との相互関係を探る学問である。これから日本は人口が減少していくので、それが社会経済にどのような影響を与えるか、ということは、日本人として考察しなくてはいけない課題である。そのような課題の背景を理解するうえで、この本は非常に読みやすく、人口経済学のポイントが分かりやすくまとめられている。労働市場、人口変動とマクロ経済との関係、年金制度の解説などは極めて安易に、しかし的確にポイントを押さえている。惜しむらくは最後の章で、著者が政策を提案しているのだが、そのポイントは、基本的には人口減少するから経済成長するしかない。経済成長するためには人的資本の充実だ!という流れでまとめられているような気がしないでもないことだ。衰退する集落の人々は、都心に移住させてコンパクト・シティをつくろう、などの提案もあり、そのあまりの乱暴さにちょっと驚く。マクロで見過ぎると、個人の苦痛などは見えなくなってしまうのか。とはいえ、人口縮小社会に関心がある人には読むことを強くお勧めする良書ではある。
人口から見る日本経済
★★★★☆
少子化の理由としては
「女性の社会進出が原因」「教育コスト増大で、メリットよりデメリットが増えたから」
といった理由がよく言われる。本書は経済学の見地からそれらを解説。
今後の社会保障システム、経済成長と人口構成の密接な関係についても一定の言及があり
入門書としては上出来。