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弓執る心

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 不昧堂出版
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初心者にもよくわかる具体的な記述と図解 ★★★★★
 全日本選手権を2連覇し,1日の練習で外れるのは1〜2本しかないという,弓道の達人による執筆なので,私のような経験の少ない者には荷が重いかと思ったが,とても参考になる本だった.

 大局的な指導の面では,画一的な方針ではなく,射手の体格や骨格を考慮して相応の射を教えるべきであることが強調されている.たとえば,いたずらに「大きく引け」と教えるのではなく,大三の高さや矢束などを体格に合わせて適切にとる重要性が具体的に述べられている.

 射法の細部については,わかりやすい図解とともに説明されている.私にとっては,「目からウロコ」のような指摘も多かった.たとえば,正面打起しでは,左手の爪揃えは合理的な手の内の形成には全く無関係であるという.小指を深く握ることは,手の内を不安定にする悪影響の方が大きく,無理な力を手にかけてタコやマメをつくるだけということだ.また人指し指は,特に力を入れて形を作る必要はなく,自然に任せるのがよいということである.著者は,強い弓を引いてきた先輩などが後年になって震える姿を見てきたので,息の長い弓引きになるために20キロをこえるような強い弓を引かないようにしてきたという.

 初心のうちから,また老年に至るまでの弓道の稽古について,非常に興味深い示唆に満ちた本でした.

弓道家必携 ★★★★★
本書は、弓道誌での連載論文を元に構成されている。著者は高名な弓道家であり、本書はその思想の一端を担うものである。
射術や精神論は言うまでもなく優れているが、何より特徴的なのは道具に関する記述である。
道具に対する知識が失われつつあることを考えると、本書は一読、いや熟読の価値があるといえる。
弓道家は、すべからく本書を手に取るべきであろう。