読破しましたが心に残るものがなかったですね。

軽くてサラーッと流し読みできてしまう感じでした。

昔のこち亀の濃厚さはどこへやら。

こち亀は本来こんな軽いペラペラの漫画ではないんです。

昔から好きでずっと読んでいるんですが、読んでみるとちょっと首を傾げてしまいますね。

ここ最近は使い捨てキャラの乱発は少なくなりましたが、話自体は毒にも薬にもならぬ意味不明で意味の無い話ばかりです。

今巻に個人的には好きな時計の薀蓄ものがありますが、調べてそのまま乗せたような内容に閉口。
更には京都編という二本立ての話があるのですが、読むに値しませんね。両さん以外の多数のキャラが立ちすぎて話自体が崩壊しています。

こんな感じの話が九話詰まっています。最近のこち亀が好きな方は買いでしょう。

秋本先生は原点回帰を唱えたと思ったのですが、私の理想の斜め上を突っ走ってくれます。
でも、つまらなくとも何故か読み続けてしまいます。

膨大な作品の中には確かにイマイチな物もあったりするけど、次から次へと新しい話題や新キャラを取り混ぜ、でも所長や中川、麗子たちレギュラーメンバーとのからみはシッカリ崩さずにいつも通り両さんの大失敗で締めくくるのはさすがです。いつも同じパターンだとか酷評する輩もいますが“男はつらいよ”の寅さんと同じで、お決まりだから安心して読めるんです。文句を言うなら読まなければいいと思います。こち亀で流行を知ったり、豆知識を吸収する人もいるんですから‥。何十年も続いているのに時代にそった話題を提供できる秋本先生の精神的な若さに惚れ惚れします。

頑張ってください。好きな人は好きです。飽きた人は買わないほうがいいです。いろいろなマンガが終るなか、ずっと続いてる素晴らしいマンガです。無駄に長いと思った人には読んでもらいたくないですね。

100巻あたりまでは大好きでした。
でも寿司屋が出てきたあたりからはちょっと・・・

（ 講談社 喧嘩商売 ３巻　木多 康昭 ）より抜粋