問題作「ファイナルカット」リリース後に出されたセカンドアルバム
★★★★★
1984年にリリースされたピンクフロイドのギタリストのセカンドアルバム、ファーストソロアルバムに比較すると、中高生にも分かりやすいほど内容がポップで、セールス面での成功を狙ったキャッチーな内容に仕上げられている。「ファイナルカット」制作時にデイブが「自分の作った曲は全く採用されなかった」と不満をあらわにしていたが、あの時にボツにされた曲がこのアルバムで何曲かは陽の目を見ているに違いない。参加メンバーは豪華で、3曲目と6曲目がピートタウンゼントと共作、まるでジャクソンブラウンのような3曲目はファーストシングルでリリースされた。このアルバムのプロモーションライブがMTVで放送され、日本でもオンエアされた。僕はその番組を見てこのアルバムを購入した。ベストトラックはインストの最後から数えて2曲目の曲で、オーケストラをバックにギターソロがからむ荒涼とした曲調がものすごく好きだ。「ユーノウアイムライト」はロジャーに対するあてつけのような歌詞が印象的な曲、よほど2人の仲が険悪になっていたことが推測できる。この3年後にフロイドの「鬱」がリリースされるが、このギルモアのセカンドソロとの共通点が多く、ロジャー色が排除されている。
新たなるPink Floydへのプロローグ
★★★★★
Pink Floyd的な要素をもった曲と、それとは違った面も見せてくれる曲が同居していますが、Pink Floydという名前にとらわれずに、当時の「彼自身」を表している作品。"Until we sleep"や"Blue light"のようなダンサブルなナンバーや"Murder"や"Out of the blue"のような、いかにもといったナンバーを表現してみて、このアルバムで彼はその後のPink Floydの方向性を見出したかもしれません。80年代後期以降のPink Floydの土台といえます。
数年後に発売される「鬱」に繋がるデイヴの才能溢れるセカンドソロアルバム!!
★★★★☆
1984年リリース。ピンクフロイドのギタリスト・デヴィッドギルモアのセカンドソロアルバム・・・この数年後に発売され大ヒットする「鬱」のプロトタイプ的内容になっています。(プロデューサーがデイヴとボブエズリン!!)デヴィッドの幅広い音楽性を垣間見れる素晴らしいアルバムです。実はこのアルバムは参加メンバーが凄くて、ジェフポーカロ(Dr)とピノパラディーノ(B)がリズムセクションと超強力・・・また、キーボードにはスティーヴウィンウッド・ジョンロードが名を連ねています!!ジェフポーカロがまさかデイヴのアルバムで叩いていたとは、本当驚きです・・・それだけでも価値がありますよね。1曲目「アンティルウィスリープ」はダンサンブルでかっこいい曲!!5曲目「アウトオブザブルー」は切々と歌い上げる哀愁感ある曲・・・デイヴのボーカルが本当素晴らしい!!6曲目はTHEWHOのピートタウンシェンド(友達!!)との共作で、パワフルなロックナンバーでかっこいいですよ・・・因みに3曲目も共作!!9曲目を除いてすべてボーカル入りのこのアルバム、まさにデヴィッドギルモアの魅力満載です!!!!