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北方領土 特命交渉 (講談社プラスアルファ文庫)

価格: ¥880
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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北方領土問題てはじめの本 ★★★★★
時系列からいうと
『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』
から読むべきなんだろうけど
一連の鈴木宗男事件の流れを把握していなかったので、
ネーミングでこの本から入ってしまいました。

政治に疎いため、一気によむには時間がかかり過ぎました。
最初に読み始めたのが1月1日の帯広帰省のJRで。

佐藤氏・鈴木氏から見た古くは中川一郎時代からの
日ソの北方4島をめぐる歴史が淡々とかつ情熱的に
書きつづられています。内容的に濃いものに仕上がっています。

あくまでも佐藤氏・鈴木氏から見た構図なので中立性は
担保できるものではありませんが、情報としてだけではなく
単なる読み物としてもスリリングで面白いものです。
国際社会の土俵にのった北方領土関連の生情報が満載 ★★★★★
北方領土問題は単なる地域内の問題ではなく、国際社会の土俵にのったグローバルな動きのなかの一要素であることを実感できる本。本書にはいろいろな人の言動が収められているが、誰がどう悪いとかいうよりも、「こういう人がこういうポジションに置かれてこういう出来事が起こるとこう物事が動く」という構造的な点に注目すると非常に有益。そこに注目すれば日本の弱点を強みに変換することができるだろう。官僚・ビジネスマン・学者はもとより、国際問題および日本の生き残りに関心を持つ人には必読の書。
これが続いていたら・・・ ★★★★★
記載されていることがらが現在も継続されていたならば、ビザなし交流船の入港に課税されるなんてことが、起きてはいなかったのでは、と思います。
プロの政治家の「手腕」。 ★★★★★
あの一連の鈴木宗男バッシング報道は今思い返しても強烈なイメージが残っています。国会では、疑惑の総合商社とまで言われたりしましたが、それを疑うこともせずにむしろ胡散臭い人間のように受け止めていました。佐藤氏の著作によって少しづつ当時の外務省のドタバタが明らかになるにつれ鈴木議員に済まない気持ちで一杯になりました。中央官庁というものが組織的に特定の人物を排撃するということが、余りのことで容易に信じることができなかったのです。そういう目にあいながらも復権を果たした鈴木氏の根性といいますか、執念というのはすごいものだと思います。その鈴木氏の政治家としての力量がこの本を読むことでわかります。外交のダイナミズム、戦後の北方領土をめぐる対ロシア交渉の経緯。外交は人なり、とよく言われますが、その意味もおぼろげながらも理解が進みました。外務省に狙われたお二人が万を持して出版されたものだけに、非常に充実した内容になっています。北方領土、外交交渉を語るには必須のものとなるでしょう。
面白い本 ★★★★☆
橋本、小渕、森政権下において、北方領土交渉がいかに進行していたのかがよくわかり、勉強になった。ロシアから北方領土を取り返すのは、一見ムリに思える。そんなことをしたら、ロシアの政権の権威が地に落ちるのは目に見えているからだ。交渉においては何とか少しずつ前に出つづけなくてはならず、少しでも不作為があると一気に後退してしまうという中、そのムリな課題を何とか実現しようとするためにどう動けばいいのかということを必死にやっていた感じがよく伝わってくる。そして、国家にとって領土というものは、そういうぎりぎりの攻防を続けなくてはいけないもののようだ。それが宗男バッシング以後、すっかり滞ってしまったというのも、説得力があった。実際、外務省について個人名をあげてクソミソに言っているこのふたりに対し、非難されている人間がリアクションを起こさないのが、ふたりの正当性の証明になっているように思える。それにしても、北方領土を取り戻すことというのは、天然資源などの関係で、経済的に非常に重要な案件なのだと思っていたのだが、本書によるとどうもそういうことではなく、むしろ経済的にはそんなにメリットはないらしい。これは勘違いしていた。それでも領土というのは一歩もひかずにきっちりやらなくてはいけないものらしい。なるほど。
とはいえ、一言だけあるとすると、やはりチェチェン問題に冷たすぎるような気もする。もちろんおふたりの良心は、「北方領土の奪還」にあったわけで、その意味では、チェチェンについてはロシアの「公式見解」にのっかるのが正しい行為だったのかしれないが……。