イースターの休暇に大おばあさんの住む古い館グリーン・ノウに帰ってきたトーリーは、不思議な友だち一家を描いた油絵が壁から消えているのに気づきます。大おばあさんは、古い館を修理するためにその絵を売るつもりだというのです。そしてこうも「ずっと昔に失われた宝石があれば喜んでそれを売るのだけどね」。トーリーは、大おばあさんのために不思議な子どもたちのためにグリーン・ノウのために宝石を探し始めるのです・・・。
大おばあさんは古いキルトを繕いながら館に住んでいた人々のことを話してくれます。目の見えないスーザンやジェイコブ少年、オールドノウ船長やマリア夫人。トーリーは、十八世紀の終わりに生きていたその子どもたちにグリーン・ノウで出会います。
お話しも面白いですが、なんと言っても魅力的なのは、古い館に住むウズラみたいな大おばあさん Mrs.Oldknow の生き方です。トーリーも言っています。大おばあさんと一緒だと『being a schoolboy』だってことを忘れると。トーリーと大おばあさんは、『just two people』なのです。