おしゃれなら良いというわけではない
★★★☆☆
ボクの実家のある街は、目立った産業もないせいか、商店が少なく、最近妙にわびしく感じられるようになって来た。特に居酒屋さんなどというものがない。典型的なベットタウンなので、わざわざこの街でのみに行く人もいないから、当然といえば当然。そんなわけで、こういう場所でもお客さんが入る居酒屋さんはないだろうかと思い、試しに読んでみる事にした。
本来、立ち飲み屋さんと言えば、酒屋の店先で一杯引っ掛けるのを除けば、安いことが最大の利点だった。しかし、現代では、必ずしも安いことばかりが繁盛の秘訣ではない。いかに女性客をひきつけられるかということも重要だし、食べる楽しみを満喫できるような工夫が施されていなければならない。酔っ払いが管を巻く所が飲み屋ではないのだ。
この本は、そんな、繁盛している立ち飲み屋を何件か紹介しており、そこで見られるような、いま成功している立ち飲み屋の構成要素について紹介している。ただし、本当に開業しようと思っている人がこの本だけで開業できるというわけではない。あくまで、立ち飲み屋特有の問題についていくつか触れてあるだけだ。色々と参考になることはあるけれど。