経済理論に分からないことが多いことが分かる
★★★★☆
古典派の理論において労働も資本も変化するケースである経済成長の理論や、マクロ経済政策に対する異なる理論からの効果と解釈など、基本篇に比べると、マクロ経済学者の間で現在も議論になっているトピックを取り上げているため、これといった正解があるわけではない。このため、記述のスタンスも、数式を丹念に追うというよりは、理論の概念的理解を進め議論の土台を作るという感じがする。
ケース・スタディなどを併せて読むと、新聞紙上を賑わせているような話題も多く、単純な読み物としても結構面白いと思う。