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マイライフ クリントンの回想 MY LIFE by Bill Clinton 上

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞社
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追憶のかなたへ ★★★☆☆
優れた洞察力とある種の深い愛情を感じました。
この和訳本発売後に急な心臓病の為、予定されていた来日が果たされなかったこと残念でしたが、現在も精力的に御活躍の御様子でなによりです。
笑いユーモアによって人生が救われる‥ 激しく同意させていただきました。
次回作は 「MY WIFE」 ??
鳴り物入りの空 ★☆☆☆☆
 朝日新聞社が鳴り物入りで宣伝したから、新しい史実が盛り込まれているのかと思ったが、中身は空。個人史としての意味はそれなりにあるし、ある程度正直には書かれていると思われるが、歴史の証言を綴った書として期待する人たちは、さぞがっかりするだろう。
 アメリカの大統領がこの程度の等身大の人物であることを知ることが確認できて、有益とはいえるとはしても、とにかく読み物としては冗長すぎて、最後まで読み通すのが苦痛であった。クリントンそのものに歴史感覚が欠如しているのである。
 虚実様々にしても、同社から出されている「マッカーサー回想記」に比べると格段と品位が落ちる。自己相対化の世代の書いた悪しき「自伝」と言うしかない。時代が違うから、やむを得ないにしても。
 
忍耐を要するが、忍耐する価値あり! ★★★★☆
兎に角、凄いボリュームです。
ページ数もさることながら、登場人部の数が膨大です。
英語の名前に不慣れな日本人にすれば、
それを把握するだけで大変です。
巻末に索引があるのですが、それにも載らない人が大量にいます。
これには、正直困りました。
「この名前のヒト誰だっけ」と思って、
ページを引っ掻き回すことになります。
おまけに、米国の政治制度にも不案内だと、
それも理解しなくてはなりません。

と、障害の多い本書ですが、それを乗り越える価値は十分に持っています。
一人の人間としてのアメリカ大統領が身近に迫ってきます。
また、アメリカ政治における政治任用というものの凄さにも
感嘆させられます。
個人的人脈によって大統領側近が形作られていくわけですから。

それにしても、このボリュームでこの値段。
絶対買いです。

注目していいですね ★★★★☆
本書は話題作にもなっています。いろいろな回想録があり、じつに興味深く読めます。なかなか自分の心境を率直に語った一冊ではないでしょうか。
米現代政治史として/面白い自叙伝として ★★★★★
 クリントンという人物は、何と隠し事のない人なのだろう。もちろん、世界屈指の権力者である米国大統領の座に就いていたのだから、言えないことは多々あるはず。しかし、そんなことが気にならないほど、「情報公開」されている。

 本書は単なる政治家の自慢書ではない。自分の父親が母親と結婚する前にも結婚していたこと▼そして、実父は自分が生まれる前に亡くなったこと▼継父も酒を飲むと家族にピストルを向けるような弱さがあったこと▼軍隊の検査を受けたら、斜視でパイロットはダメ。しかも耳も悪かったこと▼知事選2期目に落選したことなど、普通なら隠しておきたい話を、実名入りで書いている。
 特に読み応えがあるのはヒラリーとの出会い、ヒラリーがいかに重要であったかで、これほどの深いつきあいだったことは、多くの人は知らないはず。
 単なる回想録ではなく、アメリカ現代政治史として楽しめる。ジミー・カーターとは、カーターが大統領になる前からの知り合いだったことなど、面白い記述が多い。

 また、自分が大統領になる前に知り合い、立派だと思った人物を、大統領就任後、海外の大使など重要ポストに任命しているのも、日本と全然違って興味深い。
 本書で欠点があるとしたら、「上下2巻ある」ことと「2巻あるくせに重く、通勤カバンに入れるにはつらいサイズである」ということぐらい。アメリカに少しでも興味がある人は、ぜひ読んでほしい。