駄作だか捨てがたい映画
★★★★★
映画として冷静に観たら駄作だろう。
人生これからの、20代の人が観たら、つまらない映画だろう。
真に「哀愁」の意味がわかる40代になり 、初めて味わい深い映画だと感じた。
それでこそ本当に惜しいのは当初、監督 予定だったマイケルチミノが撮れば、誰が観てもわかる、おもしろい映画になっていたのではないかと…
これもまた切ない。
★★★★★
レスラー観た後に観ると初見のとき以上に黄昏感の出ている映画なのでびっくりです。ある意味レスラーの兄弟ともいえる映画でしょう。ミッキーさんはまだハンサムですが切なさは特上です。40過ぎて観ると結構泣けますな。レスラーと共に手元に持っておいてよい映画でしょう。
「レスラー」の原点
★★★★☆
まず音楽がいい。クラプトンのシンプルで哀調を帯びたギターは、寂れた海岸や遊園地が出てくる作品の世界にぴったりである。
いわゆるアンチ「ロッキー」物で、華やかな場面が一つもない。パンチ・ドランカーとなり果てた引退間近のファイターという設定がミッキー・ロークらしい。また、リングの上でしか生きられない、子どものように純粋で正直な主人公も魅力的である。
ハリウッドに背を向け、自分のルーツをなぞり正直に生きようとした彼の志が伝わる作品である。この後90年代を迎え、俳優として彼は、長く不遇の時代を迎えることとなる。
単純にDVD化はうれしいが、映画を見た当時は失敗作だと思った。本当は自分で監督もするつもりだったらしいが、もう少し手慣れた監督に仕上げて欲しかった。せっかくクリス・ウォーケンも出ているのだし。