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ザ・ロード

価格: ¥1,890
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: 早川書房
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親として生きるとは ★★★★★
終末に向かう世界で南をめざし,絶望的な旅をする父と子の物語である.

つじつまが合わなかったり,都合が好かったりと
ストーリーに突っ込むのはこの小説の場合,的を射てるとは言えない.

極端な場面設定だからこそ,
状況に左右されずに
親の子どもを愛する気持ちを
心のままの言葉と究極の行動で表すことができたのだ.

どんな時代やどんな場所においても,
子どもを食べさせ,寝かせ,体を洗ってやり
安定して愛してやるのが,親となった者の生きる意味である.

最後の1ページはすべての子どもを愛する親へのご褒美だろう.



傑作の詩のような ★★★★★
『血と暴力の国』があまりに素晴らしく、其著者の新作ということで手に取りました。
訳が素晴らしいということもあるけれど、どうしたらこんな小説が書けるのか、、

傑作の詩を読んだような気にもなり、巨匠のSF小説を読んだような気にもなり、文豪の古典文学を読んだような気にもなるのはドウシテでしょうか??

ストーリー自体の素晴らしさ無論あるけれど、文中のふとした模写、ふとした言葉がいつまでも頭から離れず、熟成されるような深さがあります。

<余談ですがこの作品を原作にした映画も思いのほかいい出来で、感心しました>
幼子を持つ親なら ★★★★☆
もし自分に子供がいなければ、既に世に出ている終末物のほうが断然優れていると評するでしょう。ところが、本作品に登場する少年に近い子供を持つ親としては、単純ですけど心を揺さぶられました。子供と動物は、ある程度としがいった人間には飛び道具ですねえ。
火を運ぶもの ★★★★★
誰のセリフかわからない文章の句読点がない感情を描かない
だけども近年の小説で一番私は心が振るえ、胸が張り裂けそうになった
世界の崩壊した後に物心ついていく少年の純粋な魂に締め付けられる
我が小さき子供達にも是非親になってからもう一度読んでほしい
キリスト教的世界観への違和感 ★★★☆☆
確かに訳も含めて力作です。
確かに手あかがついた物語(世界の終末&子連れ狼)を流れるようにまとめた素晴らしさはあります。
それでも残る違和感。
それでも残る不完全燃焼感。
自分に関して言えば、それはキリスト教的世界観への違和感だと思いました。
(他の方も書いていましたが)
善きものと悪しきもの、火を運ぶものとそうでないもの。
世界は二極であると教え込む父、それを信じる息子。
彼らが生き延びるためにはそれが力となるのでしょうが、
終末を迎えた世界にとって、それは力となるのでしょうか。
すごく個人的な意見ですと、
終末ものとしては「渚にて」に及ばず、
親子ものとしては「子連れ狼」に及ばず、
といった読後感でした。
それにしてもこれがピリッツァー賞というところに、
アメリカの闇を感じます。どんな人が読者層なのかしら?