インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ことばと文化の日韓比較―相互理解をめざして

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 世界思想社
Amazon.co.jpで確認
差異の奥深いところがじんわりと見えてくる ★★★★★
 本書の具体的な内容は他の人が書いているので、そちらを見ていただくことにしよう。
 44項目にわたるテーマが、それぞれに興味深い日韓のずれを示している。
 けっこう韓国に関する本を読んで来たつもりの私であったが、本書で初めて知ったことも多い(「席がある」という表現が「空いていない」ことを表すなど)。
 ただ事例が羅列してあるというだけでなく、それらの事例を通して、日韓の差異の奥深いところがじんわりと見えてくるという仕掛けが(意図されたものではないかもしれないが)実に興味深い。
 「実はもっと深いところで日本人と韓国人の精神構造はつながっているのかもしれない」と述べる著者の言葉には、本書を読み終えると深く納得させられるものがある。
 この種の本にありがちな妙な思い入れや押し付けがましさがなく、気持ちよく読める本だ。
情に厚いが理屈っぽい韓国人気質を社会言語学的観点から理解 ★★★★★
『冬のソナタ』で昔の恋人を忘れられないチェ・ジウが、どうしても愛せないフィアンセに向かって「私たち、話し合いましょう」と何度も繰り返し言う。
日本の女性だったら「いや」でお終いになるところだが、言葉で納得しあおうとするところが、何事も理屈っぽい韓国人らしいと言える。

それは著者が指摘するように、「すみません」と「ありがとう」とお金を借りるときの頼み方の違いにも通じる日韓の言葉文化の違いが背景にあるからだ。

熱いが、理論的、論理的。情に厚いが、同時に黒白をはっきりさせたがる韓国人気質、玉虫色を好み、まあまあと収めようとする日本人気質との違いについて社会言語学的観点から理解を深める好書である。
映画ファンもサッカーファンも楽しめる韓国入門書 ★★★★★
『冬のソナタ』でチェ・ジウは、どうしてパク・ヨンハに「私たち、話し合いましょう」と何度も言うのか。『猟奇的な彼女』でどうして彼女は「年寄りに席をゆずれ」って言えちゃうのか。『JSA』で「兄貴(ヒョン)って呼んでいいかな」というセリフがどういう意味を持つのか。ヨン様主演の『エクスタシー』に出てくる鳳仙花の花は、どういうおまじないだったのか……。何気なく見ていたドラマや映画に、韓国人の伝統文化、慣習、言語学的な裏付けがあることをわかりやすく教えてもらいました。まさに目からウロコ。
2002の共催W杯のときは、著者も参加していた大学の学会を韓国人教授たちが欠席して、講堂のスクリーンでみんながゲームを見ていた話には、驚いたり呆れたり笑ってしまったり。そこまでサッカーに燃えているんですね。じつは、知人の韓国人に、この本に載っていたエピソードを話したら、「日本人って、そんなことも知らないで韓国と交流しようと思ってたのか」と笑われましたが、たしかにエステ、ショッピング、焼肉、冬ソナだけでは、この本が解説しているような韓国人のことばと心は見えてこないと思います。著者は、10年以上、韓国の春川(冬ソナの舞台!)の大学で、韓国人に日本語を教えている教授とのこと。時間をかけて見てきたからこそ、日本と韓国の似ているところ、違うところをおもしろおかしく指摘できるのでしょう。単なる文化論ではなく、小難しい言語比較ではなく、これから韓国のことを知ろうとしている人や、ちょっとだけ知っている人にとっての恰好のガイドブックになっています。これを読んで韓国に行けば、かの国がもっと親しみ深くなるんじゃないでしょうか。