臓器移植がテーマの新ブラックジャックによろしく
★★★★☆
ブラックジャックによろしくを第1巻より付き合ってきた。第1巻は平成十四年だから、六年目になるが、
物語の主人公の斉藤はいまだ研修医で、二年の研修期間がそろそろ終了する時期である。
「新ブラックジャックによろしく」第1巻から臓器移植がテーマで進行中。
医学・医療の絵解きマンガとすれば、当の医療者から見れば描き方が不十分であったり、誇張されたり、見当違いであったりでしょうが、そういうマンガじゃありませんし。
研修医斉藤は自分の腎臓を、知り合いの看護師赤城に提供するつもりでいる。斉藤は「僕は医師です」と言うが、、、 まだ若いしなあ。
ストーカー斎藤のその後
★★☆☆☆
おいおい一体どうなっちゃったんだ!?主人公の研修医 斎藤がこの巻ではもう全然医療行為も研修もせず、ひたすらナースの赤城に対してストーカー行為を続ける。本人が拒否している腎臓移植を強引に進めようと、北海道の実家の電話番号を調べ、電話で相手にされないと、今度は実際に(飛行機で)訪ねて行く。で、「赤城さん、僕の腎臓もらって下さい。」って、これ完全にストーカーでしょ。
まさかこんな医者、最近でもいないだろうし、それで実際に他人に移植手術する病院も(東南アジアにでも行かない限り)ないだろ。
他方、斎藤と別れた皆川ちゃんは、けなげで、植物状態の患者の介護に遣り甲斐を見出している。こちらの描写はなかなか感動的で、医療マンガとしてはこっちを主役にした方が良いくらい。☆2つ分は全て皆川ちゃんに!
だんだんズレてきましたね
★★☆☆☆
移植を赤の他人(知人)にする。医者が自ら。という設定は、ありえないのではないでしょうか。「聖者」にDr斉藤を仕立てたいという意図でしょうか?
これが医者として最良の選択とは思えないのですが。やや現実離れしてきたような気がします。ネタ切れ・・・?とおもってしまいました。
本シリーズは、医療の抱える緒問題を如実にあらわした点が評価の対象であり、そこにさもありそうな葛藤と人間関係がからむのがオモシロいのです。だから、新・以前の1〜3巻ぐらいは最高でした。
あの、くだりをもう一度!!期待をこめて読み続けたいと思います。
とにかく移植がしたいんだ!!
★★☆☆☆
斉藤が自分の腎臓を赤城に提供したいのは、
彼女に対し、恋愛感情があるからではなく、
あくまで「医者」としての自分を支えてくれた
尊敬できる人であるから。
そして、何より自分が「医者」であり続ける
レーゾン・デートルを得るため―。
う〜ん、もはや「リアリティ」とか
「共感」といったことは、はるか彼方に
うっちゃってしまったようですね。
作者は斉藤を自己犠牲の権化のような
「聖者」として描きたいわけではないでしょう。
おそらく、「医者」という職業の業に憑かれた
人間として形象化したかったと思うのですが…、
やっていることは、ストーカーと紙一重です。
ともあれ、『ブラックジャックによろしく』は当初の
医療界の歪みを告発する、という社会派的スタンスから、
斉藤英二郎という特異な人間の生き様を描く方向へと
より先鋭化してきていることは間違いないようです。
ただ、今後もし、斉藤から赤城への腎臓移植が行われたとしても、
その「印」を〈聖痕〉として作中で扱うような展開にだけは、
して欲しくないですね。
投影
★★★★☆
主人公は自己中心的に見え嫌気がさしたりもするけど普段の自分に投影してみると何てこともない人の幸せとは自分の幸せの為にだけ動いてるように思えた きっと人の幸せを本気で考える人なんていないんでしょうね 誰かはそれを「アガペ」と名付けたんでしょう 彼は自分であり一般的な人間モデルだ