傑作料理「カボミント」!!!
★★★★★
正直、あまり少女漫画は詳しくありませんが、この漫画は佐々木倫子著「動物のお医者さん」・二ノ宮知子著「のだめカンタービレ」のような大学を舞台とした青春コメディのようだったので、手に取りました
「動物の〜」「のだめ〜」では、人間関係(特に人間の負の感情及び恋愛)にはあまり深くは踏み込んでいない感じだった
「ハチクロ」は親子関係やすれ違いの恋模様なども描く
前2作よりはその分、青春度UPか
また、構成も結構、複雑(多層的)だ
例えば、chapter12のラストページでは過去と現在の複数の感情(想い)が1ページで表現されている
その複雑な構成ゆえに、読むのに時間が掛かるが、それ以上の楽しみを提供してくれる傑作だ!
今回、はぐちゃんの手料理が出てくるが、これまた傑作だ!!!
かぼちゃにチョコミントアイスを盛り付けた「カボミント」
「グレープフルーツの炊き込みごはん☆」
「丸ごとリンゴカレー煮込み」
結構、食べてみたい!!!
映画のワンシーン
★★★★☆
この巻より各人の具体的なエピソードが描かれてゆきます。
具体的には、痛みみたいなもんですかね。
この巻で印象に残るのは山田さん(女の子)が真山に背負われて「好き」って繰り返す場面があるんです。
それに対して別に好きな人がいる真山は「うん」しか言えないんです。
これ確か映画でも使われてました。
未見のかたはぜひ映画もみて、見比べてみるなんていかがですか?
少女マンガでもなかなか描かれない感情。
★★★★★
少女マンガだから恋愛描写が上手いのは当然で、『ハチミツとクローバー』が人気なのはそれだけじゃないからだ。竹本の自分の居場所が無くなる不安や焦り、理花の「〜しなければ」「〜していたら」という後悔、はぐの田舎での祖母と2人きりの生活で感じる閉塞感、←の感情は少女マンガでもなかなか描かれることはなく、読んでいて何度も泣きそうになった。
『ハチクロ』は性の匂いがしないという批判が有るが、私は羽海野チカさんに性描写を描いて欲しくないなぁ。生々しければ良いというものではないし、性描写が描かれていれば別の漫画家の違う作品になっていると思うし。プラトニックというか、子供でも安心して読ませられる少女マンガって今時貴重だから。
えっ?「マサルさん」ですか?
★★★★★
山田の先生役で、「すごいよマサルさん」の
さかきばらのぶゆき校長に激似のキャラ登場。
『のぶゆきガリレイ』は登場しなかったが、
やはりこの作者、マサルのアシスタントやってたのか?
と、思えるぐらい 構図やキャラのリアクション、
ポーズ、ギャグの外し方がそっくり。
それはさておき、やっと恋愛物の話の分量が増えてきた。
山田をおんぶして歩く真山のシーンが
作者の思惑通り、ちょっとキましたね。
ようやくタイトルのクローバーが出てきた。
ハチミツはいつでてくるのか?
女性向け雑誌に連載なのに
どうみても「マサル」にしか見えないっ!
「マサル」好きの諸兄にはご一読をオススメします。
少年マンガ並みに情報量が多いので読むのに時間がかかります。
CUTiE comicでの最終回
★★★★★
CUTiE comic(宝島社)での最終回である,
花本先生のために5人で土手で四葉のクローバーを
探すシーンが出てきます.
このシーンは,「奇跡のような時間」を象徴
する場面として,最後にも出てきます.
その他にも,あゆの告白シーン,はぐみの過去
など,キャラクターの内面が語られ始める巻であり,
切なくも愛しい日々を紡ぎだすハチクロの原点
とも言える巻です.
是非読んでみて下さい.