インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

冷血 [DVD]

価格: ¥1,480
カテゴリ: DVD
ブランド: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
Amazon.co.jpで確認
ドキュメンタリーのような「凄み」が、観る者を圧倒する作品。 ★★★★★
本作はトルーマン・カポーティによる小説を映画化したものだ。映画「カポーティ」でも描かれている通り、この事件に興味を持ち、犯人たちとコミュニケーションしていったカポーティは「残忍な一家4人殺害犯」たちが「死刑」にならないと「小説」にならない。でもそこにいるのは「死刑を望むカポーティ本人」であり、いったい「冷血」なのは犯人か、作者自身か?という悩みを抱えることになる。それだけに、本作で描かれているひとつひとつのシーンには「凄み」があるのだろう。R・ブルックス監督に対してカポーティが出した条件は「モノクロ」で撮ることだったそうだが、カポーティの想いは「血で染まった事件」をモノクロームでしか記憶出来なかったのかもしれない。オスカー4部門候補というのも十分に頷ける傑作だが、とにかく終盤のクラッター一家4人の殺害シーンがまず凄い。綿密なカポーティの取材があるので、そこで描かれているのは「本当の事」だった訳で、背筋が寒くなるシーンだ。何よりもびっくりなのは、このシーンを実際のカンザス・クラッター家で撮影していることだ。まあスタジオ撮りとの併用なのだろうが、ヘタなホラー作品よりも怖い。それから、犯人ふたりの処刑シーン。理不尽な殺人を犯した彼らが行く先は「地獄」だろうが、ひとりは悠然と、もうひとりはガタガタ震えて、自身の不幸な生涯を牧師に語りながら、もしかしたら許してくれるのでは・・・という一縷の望みを託しているような怯えた表情で事切れる。これぞ往年のハリウッド映画、という見事な出来栄えだ。特典映像は予告編のみだが、文句なしの5つ星です。