ＭＩ（マルチプル･インテリジェンス）という言葉は最近の教育書を読めばたびたび出てくる言葉である。日本では認知度が高いとはいえないが、作者ののガードナー氏が主催するアメリカのハーバード大学の夏季研修会には、毎年、世界４０以上の国や地域から教師が参加して、この理論を学んでいるほど認知度が高い理論である。このＭＩ理論について分かりやすく説明しているのは本著である。少し古い翻訳でＭＩも７つ（今は８つに分類されている）に分類されているが、基本的な考えを理解する上には全く問題ない内容になっている。ＭＩ理論を理解したい人の入門書としてお勧めできる。

私はオーストラリアの小学校でこの考え方を取り入れて日本語を教えています。子供たちに自分自身の多重知能に気づかせるための調査をしたことが何度かあります。。（オーストラリアで出版されている本にその方法が書かれています）子供たちの知能の多様性に驚かされるともに、子供たちの意外な面をたくさん発見できます。
私の日本語の授業だけでなく、もちろん普通の授業でもこの考え方を使った活動がされています。教室内や廊下にもきれいにラミネートされたポスターなどが貼られています。日本の学校教育にもぜひ取り入れてもらいたい考え方です。