「一人用一軒家」の施主さんとなった伊藤さんの物語は続くよ。
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設計士さんの「一人用一軒家」という言葉にはおおいに笑わされた。そして、「家の設計とは…… キツイ自分探しの旅だったのでございます」という伊藤さんの言葉も、身にしみてくるほどその通り。新しい家でどう暮らしたいかとは、これからどう生きていきたいか、という問題だから。しかも、トイレもお風呂もキッチンも、蛇口から引き出しの扉まで、色や形やサイズのすべてを、施主は決めなければならない。今は選択肢が広いから、けっこうハードなことなのです。そんな点も丁寧に書いてあり、参考になりました。
ハウスメーカーの資料はいくらでも集められるけれど、家を建てる側の内情を赤裸々に語っているものはさほど多くないと思うので、これは施主としての気構えを作るには最適のマンガだと思います。とくに Aは、家づくりで疲れたり、落ち込みぎみの方にお勧め。元気になれますよー。
そして、この後、伊藤さんはマンガ家としてさらに飛躍し、最近は再婚されてお子様もできたそうな。この家が幸運をもたらしたのかもしれませんね。
自立する独身女性の共感を呼ぶでしょう
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元々、伊藤理佐の漫画が好きだったけど、この本で今度は作者自身が好きになったよ。
家を建てることにもちろん注目されますが、別の視点では、その一生一大時の自宅建設を、キャリアのあるあるいは自立した独身の女性がする、ってところに注目されます。
何と言うかな、その意味でも伊藤理佐のつぶやき、独り言、頭の中のぐるぐる空想、意地、淋しさ、もろもろが多くの自立する女性の共感を呼ぶのではないでしょうか。
ま、とにかく、おもしろくって役に立って何が悪い、って感じですね。
家を建てる試行錯誤がおもしろい。
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作者が家を建てるまでのお話、後編。
建築家の方とのやりとりがおもしろいです。
作者同様、なかなか香ばしい家が建っていく様子がおもしろい!
家を建てようとか、建てた後だよ!って方でも楽しめる本だと思います。
純粋に面白い!
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実際に家を建てるのには参考にならないという意見が殆どでしょうが、私は「なる!」と言い切れます。なぜなら家を建てるって殆どの人が「やっちまったよ!」感に襲われますが、それは楽しい「やっちまった」感と教えてくれるのがこの著書じゃないかな?
どうせ建てるなら、色々悩んで、考えて、苦しんで、楽しむ!
家作りの工程と関わった人達との交流、それで気付かされること。
自慢も自慢に感じられない(!?)著者の人柄でいい作品に仕上がってると思います。
可もなく不可もなし
★★★☆☆
結局、2巻買いました。
微妙なんですよね。
初めてこの著者の著作に触れた人間として、つまり、すでにファンでもなくシンパシーをあらかじめ持っていない人間としてみると、絵(ヘタウマ・癒し系?)が好きなわけでもない、とりたてて世に出すべき現象や情報が描かれているのでもないと思うし。
でも、著者の人柄や好悪の基準は好感が持てる。また、コーヒー1杯程度の価格である。
1巻と同じく、「まあ、悪くないな。普通かな」ってところです。
著者言うところの「エロ」の方を読んだ方が良いのかな?