気になるなら買ってしまおうと、手に入れた本書。読み始めてすぐに、この小説の世界に引き込まれていきました。
読みやすいです。
主人公の少年、フィッツの視点で一人称で描かれているので、感情移入しやすい上に、フィッツが6歳の頃から物語が始まるので、読み手はフィッツと一緒にこの世界のいろんなことを知っていけます。
ファンタジー初心者でも全然大丈夫な感じです。
フィッツが次々といろんな試練や冒険にぶつかっていくので、読んでいてとても心躍りました。
祖父に連れられて王家に押し付けられる暗く重苦しい冒頭部分では、期待はずれかと思ったが、読むにつれてどんどん引き込まれ、他のことは置いておいて一気に読みたくなった。甘すぎず、かといって殺伐としすぎない物語展開がよかったし、設定や人物がしっかり描けていて、翻訳済みはこれ一作だが、他に8作品出版済みと知り、今すぐ全部読みたい気分。読後の充実感と満足感、そして早く続きを読みたいという飢餓感に、久々の掘り出し物をみつけたようだ。