王家の血を引く者に許された「技」の訓練に、庶子であるフィッツも参加を許されます。けれど「技」の長に、むき出しの敵意をぶつけられてしまいます。どうしてそんなに疎まれてしまうのか。謎は最後には解明されます。
赤い船団の恐怖が、徐々に六公国を侵食していく中、継ぎの王であるヴェリティに結婚話が持ち上がり、フィッツも花嫁を迎えに行く一行に加わることに。けれど、同時に王の密命をも受けてしまったフィッツの、任務に対する苦悩が伝わってきました。
陰謀のクモの巣も、はっきりとその姿を現して、迫ってきます。どうなることかと最後まで手に汗握る展開でした。
読み終わった瞬間、本を抱きしめました。怒涛のようにフィッツの、それまでの道のりを思い返し、すぐに意識はもう次巻へ向かっていました(笑)うーん、面白い!!
登場人物はみんな個性が光っていて、どんな感じの人間なのか、すごく想像しやすいです。物語の深みを感じます。