舞台は恐るべき因習の島へ
★★★★★
前巻のラストで、姉を惨殺した怨霊との忌わしき記憶が蘇った翔平。
そしてその惨劇の記憶の一部始終を体験した花岡隊長とカエデ。
3人(と1匹)はそれぞれの想いを胸に全ての元凶「黒首島」へと旅立つが、
そこは忌わしき因習に支配された恐るべき島だった・・・。
裏表紙の説明にある通り、前巻のギャグテイストとは一転して
シリアスな展開が続きます。
といっても、陰々滅々で憂鬱な気分になるようなものではなく、
「これから何が起こるのだろう」というハラハラドキドキな展開なので
安心して読めます。
前述のような暗い雰囲気にならないのは、やはり
花岡隊長の全てを吹き飛ばしてくれるような無類の強さ・逞しさ
そしてカエデの向こう見ずだけど真っ直ぐな正義感・優しさが
漫画全体を包んでいるからなのだと思います。
この二人に支えられ後押ししてもらいながら、
辻少年がどのように成長していくか、
過去とどう向き合って決着をつけるのか
今後がますます楽しみな漫画です。