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製造業の現場バイヤーが教える調達力・購買力の基礎を身につける本―バイヤー必読

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日刊工業新聞社
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3冊買った中で最も実践的でした ★★★★☆
強い調達
図解 よくわかるこれからの購買管理―なるほど!これでわかった (DO BOOKS)とあわせて買いました。
強い・・・が理論編、頭も使うのに比して、当書は購買を業務とする人が実際に会う事例がリアルにたくさん触れてあり、how toとともに、社内での購買の力を見せていくことで経営に切り込んでいけるという熱い思い、仕事とは厳しいものであって当然、という心意気をも伝えるものでした。ときに前のめりの文章が気になるところがわずかにありましたが、もう一ラウンドの校正に時間とお金をかけるよりも、この値段で市場にこの商品を出す判断をされた版元さんに、共感します。(著者がかなりきっちりした原稿を用意されたと想像します。)決してキモチだけでなく、業務にすぐ使えます。
図解・・・は、教科書的、図・文ともに繰り返しが多く、またJIS規格を例に挙げることが多く、入門としてはよいのかもしれませんが、ひざを打つようなお約立ち感は少なかったです。
バイヤー必読というよりバイヤー入門書 ★★★★☆
バイヤーの入門書として最適かと思います。大手製造業で2〜3年経験のあるバイヤーならは、この本に書かれたことはすでに実践・経験済みではないかと思います。
一方で、バイヤー初心者が経験するであろうことを分かりやすく書かれており、この点は評価できます。「確かにその通り!」と思う箇所が沢山ありました。
【俺にしかできない!】、【下が育たない!】と満足感に満ちた顔でいうベテランバイヤー、確かに居ますよね。
最近の購買手法が一通り網羅されているが・・・ ★★★☆☆
全般にエッセイ風の書き方で、ビジネス書としては違和感を感じます。
ブログ風で今流行りの文体なのか、そう言う物に慣れている人には、読み易い本なのかもしれません。
実用文ではないので密度が薄くなるような感じがしますが、実体験(?)に即した話しが展開されるので、実際に調達の仕事に携わっている人には、身近な話しとして理解し易くなるのでしょう。
実体験(?)をベースにしている書き方なので、主観的な記述が多く、もう少し客観的で論理的な内容であって欲しいと思います。随所に独り善がり、独善的な感じを受けるので、評価は高く出来ませんでした。
それでも購買の基本的な話しや、最近の手法など、コンパクトにまとまっており、お勧めです。
ビジネス書なので、坂口さんの顔が見える内容---年齢とか会社名とか、具体的に坂口さんが取り組んで、会社や部門がどう変化し良くなったのか---になっていると良かったと思います。
使い方次第の本 ★★★★☆
以前、私は商社で購買部門に所属していましたが、
購買という職種は、業界、業態などによって
求められる能力が全く異なるということを感じており、
他の業界の購買のことを知りたく、この本を購入しました。

この本はタイトルにもあるように、
まさしく「基礎を身につける本」です。
この本を読んだだけでは、
購買の仕事が即できるようになるとは思いません。
しかし、およそ必要とされる能力について網羅されており、
購買部門の人間として、今後どのような分野を勉強したらよいかの
目安としては、非常に有用であると思います。
また、長年、購買部門におられる方にとっても、
視野を広げてくれる本ではないかと思います。

この本は業務を劇的に改善するような所謂ノウハウ本ではありません。
あくまで勉強の入り口としてのみお薦めします。
賛否両論のある本 ★★☆☆☆
購買関連の書籍があまりにも少ないため、比較対象するものが限られてしまうのと、購買業務はそれぞれの会社によって考え方や手法が異なるため、画一的に取り扱うのが難しいということが考えられます。

本書の良い点
1.著者は購買のことをよく勉強しており、人生を購買に捧げてしまったような観があるが、書かれていることは正論であり、理想論でもある。

2.著者が調達、購買はこうあるべきだというきちんとした信念を持っており、いろいろな疑問を抱きつつ改善の為に前向きに行動してきたというのがよくわかる。

本書の悪い点
1.著者は頭のいい人だと思うが、読者は頭のいい人ばかりではない。私のような普通の人にとっては、本書に書かれている事柄は夢のまた夢のようなものが多く、実現するにあたりどのようにしたらいいのか皆目見当がつかない。たとえわかっていても、なかなかできないのが現実ではないだろうか。実際の購買の仕事はもっと泥臭いものである。本当に必要なのは、夢のようなことではなく、今、目の前で問題になっていることである。

2.クセのある文章が散見しているため、読んでいると不快感が残るのは私だけであろうか? せっかく、いいことを書いているのであるから、読者に好感の持たれる書き方の工夫があればよかった。無料で閲覧できるインターネットとは違い、書籍は読者がお金を出してわざわざ買っているのであるから、読者に不快感を残すものであったら、台無しである。

3.先輩や同僚の悪口が散見し、組織としての調達、購買を考えた場合、これでいいのだろうか? 何だかチームワークを乱すだけのような気がする。一人だけ優れたバイヤーがいても、浮いた存在になって他のメンバーがついてこられないようだったら、決していい組織とは言えないだろうと思う。やる気がなかったり、間違ったことをしたりしている先輩や同僚を非難することは誰にでもできることだが、一番大切なのは、そういう人たちの心を動かして何とか組織の一員として自覚を持たせ、戦力になってもらえるようにすることだと思う。そういった成功談のノウハウを読者は一番知りたがっているのだと思う。本書においては、組織としての購買のあり方やチームワークに関しての考えが欠如しているように思える。

4.上記のような理由により、うぶな新入社員にはちょっと薦められない本である。