Inbound Supply Chainの視点も入れた良著と思います
★★★★★
購買業務のみならず、関連する資材管理(Inbound Supply Chain)の観点までを包括的に取り込んで、簡潔にまとめた良著だと拝見しました。経済の回復基調が見え、かつアジアを主体とした新しい取り組みに向けて、多くの企業は関連業務を含めた総合的な視点で新たな仕組みづくりを考えているタイミングと思います。その際に、新人の方だけでなく、ある程度の業務経験のある方の参考にもなると思いました。
真骨頂は、第4章以降でしょうか。また、生産管理指標などは、我々や欧米では「Procurement ROI」などと呼んでいる新しい視点です。「先に書かれてしまったな」などと少し悔しく思いつつ読んでいきました(新しい視点の導入は、いつでも楽しいです)。
昨今のとにかく価格を下げる視点、あるいは購買業務のみに限定する視点から書かれた書籍とは違った取り組みと思います。