瞑想・祈りの言葉＝マントラ（真言）集です。
マントラと言っても呪文ではなく、短い詩が並んでいるような形式です。宗教色（特にキリスト教）の強いものです。瞑想の際に使うのだそうです。

完全に日本語に訳されているので、言霊が宿っているかどうかは定かではありませんが・・・しかし綺麗な訳で、詩としてもよくできていると思います。

ですので、神智学的観点から物事の真理を簡潔にまとめた詩篇と思って読む事もできます。
精神や魂を軸とした詩篇は、心に染み渡ってきます。

朝のマントラを読むと気分がすっきりしますし、夜のマントラを読むと気分が落ち着き、一日が終わるのだなぁと実感します。
普段私達が考えるのとは違った視点で、毎日のサイクルを考える事ができます。眠ると精神は身体を離れ、宇宙と一つになる。起きると、宇宙から自分固有の精神が戻ってきて、身体に宿る。そして一日が始まる・・・というのです。

四季のマントラや十二星座のマントラも、日本の俗世間の感覚とは違った視点で書かれていて、読んでいて面白いです。
読みやすいもの７〜８割、薔薇十字や秘教などのマニアックなものが２割ほどを占めている感じです。日常的に関係のありそうなものは、朝・夜のマントラ、一週のマントラ、四季のイメージなどでしょうか。

キリスト教やオカルティズムに興味のある人、瞑想の際のマントラを探している人には、オススメです。
逆に、宗教やオカルトに何の興味も無い人は、読んでもよく意味が判らないかもしれません。

私は夜眠る前、部屋を薄暗くしてヒーリングミュージック（同じくAmazonで購入したSteven HalpernのChakra Suite）を聴きながら、この本を読む事にしています。