もどかしい・・・
★★★★☆
弁護士×シルバーアクセのデザイナー
攻・克治は受・優奈の兄である和紀の親友で子供の頃からの幼馴染み。
穏やかで優しくて温かい。外見も内面もモテる要素タップリなのにいつでも優奈だけを見てる。
優奈は幼い頃の事故で左足が少々不自由だけど、卑屈になることなく素直で明るくて優しい性格の持ち主。
小さい頃からいつも一緒にいた二人は、いつしか互いに惹かれ合う。
だけど過去の優奈の事故に責任と負い目を感じている克治と、
その怪我のことをいつまでも引きずっている克治に罪悪感と切なさで何も言えない優奈。
こんなに好きが溢れてるのに引き摺る足が壁になって互いの気持ちが見えないまま時間だけが過ぎていくのが
どうしようもなく、もどかしい・・・。
そしてそのまま克治は渡米。唯一、二人の気持ちを知っている優奈の兄・和紀は二人をくっ付けたくない。
でも、克治の渡米で憔悴してる弟の姿を見てられなくなったあたりがやっぱりブラコン?(笑)
口うるさくて厳しいけど愛溢れる素敵なお兄ちゃんですね。
二人がカプになったその後のことが書かれている「ずっとあなたが好きだった」。
アメリカでの二人の生活の中で起こる出来事がとても二人らしいというか、
やっぱり互いに遠慮してたり、本音をグッとこらえたり、そんなもどかしさがすごく現れてます。
愛してるがゆえの臆病さ。片思いが長かった二人ですからそうそうドカンとぶつけ合えない・・
でも結局はラブラブです。本音で向き合えるようになったこれからが本当の恋人同士ってことですよね。
激しさはないけれどジワリと染みるストーリーでした。
ただただ切なかわいい。たたただ切なかっこいい。
★★★★☆
優奈が切なかわいくて、克治が切なかっこいい。
お互いに好きなのに、お互いに言えず、お互いに信頼しているけど、お互いに大事なことは伝えられず。
一生このまま行くのだろうと諦めながらもこの関係が続くというと其々に願う。
切ないという言葉を使わずしてどう表現するか!というぐらい、小さな切なさが詰まったお話。
いなくなって何もかものやる気がなくなってしまう優奈の気持ち。
空港で優奈に駆け寄ろうとする克治を怒って制し、克治をあくまで優奈から遠ざけようとする和紀。
親友と好きな子の間で板挟みになりながら、自分の気持ちを押し殺す選択をしてきた克治。
それぞれの立場や言い分がわかるだけに、どっちにも味方できずに読み進めた本。
なんとか結ばれた後のお話「ずっとあなたが好きだった」では、今度は優奈が自分の気持ちを前面に押し出す場面もあり、これまた切な可愛い。
ちょっと兄ちゃん和紀の立場が救われない・・・・いい男なのに、それなりに。
いいお話
★★★★★
優しいお話が読みたくて購入。克治は幼なじみの優奈のことがたまらなく可愛く、
足の不自由な優奈を20年、大切に大切に守って優しく世話をやき続けている…という設定にひかれました。
優奈は可愛くて健気で一途だし、克治も優しくて誠実で人生の全てを優奈一筋に捧げてる感じでよかったです。
やしきさんの絵もピッタリで、空港で優奈を抱き締めてる絵は本を読みながら見ると切なくて。
「ずっとあなたが好きだった」では克治が不安から過保護になってしまったり、マックスに嫉妬したりして可愛かった。
重症のブラコン和紀は優奈を愛するがゆえとはいえ、邪魔でイライラしましたがスピンオフ作品のブラコン処方箋で楽しませてくれました。
「逢いたい、克治くんに逢いたい」
★★★★☆
駆け出しジュエリーデザイナーの優奈×弁護士の克治。
子供の頃、交通事故にあい足が不自由になった優奈に、幼なじみの克治は「年上の自分が目を離したせい」と責任を感じ、大人になった今も何かと優しく面倒をみてくる……。
と、優奈は思っている。だから克治のことをいくら好きでも告白はできない。
なぜなら、優奈への贖罪から彼は「YES」と答えるに違いない。そしてそんな答えが欲しくない優奈は、好きだと言えず、かといって離れることもできない。
ただただ、いつか彼に恋人ができて自分から離れて行く日まで、笑顔で足が不自由でも大丈夫だときちんと生活して見せるだけ…。
くぅぅ、泣かせます、健気です。確かにベタな設定なんですが、二人が互いに相手を想い思いやり、触れたいのに伸ばした指先をきゅぅぅっと握って引っ込め我慢するってゆーか?そういう比喩があてはまる、もどかしくも優しく辛い恋心。すっかり汚れた私でも、まだ感動してホロリとくる綺麗な心が残っていたようです(笑)
特に空港のシーンが泣けます!
雑誌掲載の本編に書き下ろしあり。これがまた美味しかったですよ。遠慮がちだった二人が、やっと感情をぶつけ合い素直に求め合うことができたシーン、ごちそうさまでした。
少女マンガ風味のイラストもお話にぴったり、よかったです。
かなり好き
★★★★★
幼い頃の事故のせいで片足が少し不自由な主人公の優奈。事故に責任を感じ、大人になっても優奈の世話を焼き続けている克治。この関係性のせいで、互いに惹かれあっているのに恋心を打ち明けられない。相手の事を想いあって、相手の負担にならないように一生懸命でうるうるきます。