最近のハヤリを書いただけ
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最近はやっている物を書き並べただけ、我慢して最後まで何とか読み終えたが、「傷だらけの天使」を名乗って欲しくない。
木暮修が帰ってきた!
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木暮修が帰ってきた・・・
名ドラマ「傷だらけの天使」の最終回から30年以上すぎて書かれた本「傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを」とうとう読んだ。
もちろんドラマはリアルタイムで見てなくて20歳すぎてから見たんやけどショーケンのかっこよさにしびれまくりました。
最終回で水谷豊演じる弟分アキラが死んでから世界を放浪してた修はいまや50代なかば、日本でホームレスをしていた・・・というところから話は始まります。
とにかくセリフの一言一言が(当たり前だけど)木暮修なのでドラマの続編を見てるみたいな感じになってそれだけで十分面白いです。
俺の好きなセリフ「おだてんなよ」も何回も出てきます。
なんとかぜひ、今のショーケンで映像化してほしい!
あのかっこ悪くてかっこいいショーケンをもう1回見たい!!!
まさに団塊オヤジの“ハードクインロマンス”・・・・・。
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『傷だらけの天使』のあの自己憐憫的ロマンチスズムはあの70年代、当時20代前半だった修と享だったからこそカッコ悪くもカッコ良かった。
彼らは“街のチンピラ”で“街の斬られ役”だったが、彼らの中だけでは“主人公”で、だからこそ情けなくも美しかった。
翻ってゼロ年代も終わろうとする今、還暦迎えたオヤジが無理やり昔みたいに「街の主役」になろうとせんとすると・・・・・正直、ツラい。キツい。寒い。
なぜ、そんなにいまどきの若者を「ライバル視」するんだろう?
いまどきの若者だってすぐオヤジになるのにね。
まさに、団塊世代の“かっこわるいことがかっこいいんだよ”的な妄想小説で、
まさに、“オヤジ慰撫史観まるだしのハードクインロマンス”だけど、
本当にこんなので癒されるかなぁと思う。
面白かった。実に面白かった。
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面白いと評判で、夏前に買ってからずっと寝かせていたのは、楽しみは後にするのが好きであるからだ。
師走になり、我慢できずに手に取ったら1日で読み終えていた。
面白かった。実に面白かった。
思うに、かつてのテレビ人気番組の「〜〜年後のドラマ」というシリーズはできないものか。
「気分はもう戦争3」として読む
★★★★★
エンタテインメントというのは、こうでなくちゃ。
74年から75年放映の伝説の番組「傷だらけの天使」の後日譚であるが、元のテレビドラマについては、何も知らなくても楽しめるようになっている。元番組に愛着があると、逆に本書の展開(矢作節)には、あるいは違和感を覚えるのかもしれません。
今やホームレス(本人は宿なしと言っている)となった、綾部探偵事務所のかつての調査員、小暮修が段ボールハウスで目覚めるところから物語は始まる。今や、賭けゲートボールで端した金を稼ぐことが当面の関心事だ。しかし、その彼のゲートボール仲間が、彼と間違われて連れ去られたところから話はどんどん転がっていき…。
単純な復讐譚と思われるストーリーはとんでもなく大きな方向へどんどん展開していく。後日譚のお約束もきちんと守られ、読む楽しみを増している。新キャラクターであるシャーク・ショや澪も実に生き生きと、かつての登場人物たちとよく絡んでいます。
でも、『傷だらけの天使』ファンにというよりも、矢作俊彦ファンにこそ、進めたい作品と言えます。もっと言うと、あの名作『気分はもう戦争』のファンに一番強く強く勧めたい作品です。
70年代末の国際情勢を思い切り鋭角に切り取って、連載漫画というフォーマット(「週刊漫画アクション」!)で描いた『気分はもう戦争』を30年後の08年に蘇らせた作品がこれだからです。
ヤハギ・レトリックが存分に味わえます。私のお気に入りは、次の二つ。
「彼の額には深いシワがいくつも刻まれ、今では”宇宙水爆戦”の化け物ミュータントと言うより、ヒビが入って捨てるしかない李朝花瓶みたいだった。」
「玄関脇の洋室はスチールの棚にいくつもの装置が並び、まるで”ゴジラ”に出てくる芹沢博士の部屋みたいだった」
そうそう、要のシーンのルトガー・ハウアーの引用も決まっていました。
『気分はもう戦争2』という失敗作(だと私は思っています)は、なかったことにして、こちらを続編として強く推します。星10個級。