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それからの海舟 (ちくま文庫)

価格: ¥819
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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明治初期の様々な逸話が興味深い ★★★★★
薩長軍を官軍ではなく、西軍と呼んでしまう江戸っ子著者が、愛する勝海舟の江戸開城後を綴っている。
海舟への愛に多少偏りがあるが、基本的には海舟自身をはじめとする記述書からいろんなエピソードをピックアップしてくれているので、明治初期の状況を知るのに面白い。
アーネスト サトウとの交流、明治に入ってからの慶喜との微妙な関係、坂本竜馬を寺田屋で襲撃した男が、静岡でお茶畑の開墾に尽力したこと、
西郷隆盛の名誉回復のための動き、福沢諭吉に、慶応義塾のことを「下宿屋」と言ってしまったこと等、興味深く読み進めることができる。
痩せ我慢個人的には、海舟をはじめとして明治期の江戸っ子のこの痩せ我慢気質が、男らしく、たくましく感じる。
江戸っ子仲間 ★★★★★
著者も勝さんも江戸っ子です。

江戸っ子には、美学に殉じながら、どこかおっちょこちょいというクセがあります。
そんな、勝さんの魅力をあますところなく書いた、評伝です。

勝さんは、明治維新のもう一方の立役者でありながら、政府の要職にはつかず、徳川慶喜の名誉回復にあとの反省をささげます。
とは別に、奥さんからは死んでから墓を一緒にしてくれるなと、言われる始末です。
なにがあったかは、この本にあたってください。

個人的には、江戸を戦場にしなかった勝さんこそ、上野の銅像になるべきだと思います。

著者は、永井荷風のモノも書いているようなので読んでみます。
勝海舟の個性をうまく表現できたノンフィクション ★★★★★
幕末の動乱期の中、幕臣の中心として江戸城無血開城という大仕事を成し遂げた後の人生を勝海舟はどう生きたのか。新旧相撃つ中で旧幕臣たちの生計をたてる道を探り、福沢諭吉らの批判を受けながらも明治政府の内部に入り、旧幕府勢力の代弁者としての発言力を確保して徳川慶喜と明治天皇の会見を実現。また一方では逆賊とされた盟友西郷隆盛の名誉回復に尽力した海舟の後半生に光を当てた名評伝。
勝海舟好きは読んでもいいでしょう ★★★★☆
明治を作った立役者の一人、勝海舟の明治維新後の活動を描いた本です。
勝海舟に関する小説や、書き物はほとんどが幕末で、しかもクライマックスは江戸城開城にまつわる西郷隆盛との会談になっているのが、勝海舟好きにはちょっぴり残念でした。

本書はそういったストレスを吹き飛ばすかのように、彼が維新後どのような気持ちで明治政府を見ていたのか、残された幕臣達の世話をどのようにしていたのか、をかなり細かく描いています。

とはいえ、著者がかなりの勝海舟好きですから、歴史的に価値があるか、と言われるとその評価は分かれると思います。

それでも「勝海舟が好きだ」という人は読んでみて下さい。