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勝海舟〈第2巻〉咸臨丸渡米 (新潮文庫)

価格: ¥882
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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七十余灘一夜の中・・・咸臨丸が往く。 ★★★★★
田町に蘭学塾を開き、次第に麟太郎はその実力と卓見で
斯界に名を馳せてゆきます。開国に向けての建白が阿部老中の目に留まり
ここから勝麟太郎の将来が開けてゆきます。

堀田正睦が失脚し大老井伊直弼が幕閣を牛耳る頃、遣米使節を乗せた
咸臨丸は浦賀沖を出帆します。万延元年、まだ真冬の2月の頃でした。
太平洋の荒波は日本人たちにそれは厳しく、3本マストの100馬力は波頭に弄ばれ、
言語に尽くしがたい苦難の船路でした。この「東海の魁」を一目見んと
連日の歓迎に辟易しながら、かの地での見聞や研究に余念のない麟太郎一行です。

本邦初の快挙を双肩に帰朝した麟太郎、杉純道や南町の岩次郎頭など
懐かしい人に迎えられます。帰ってきました・・・・。
子母沢先生、こういう描写の上手いこと・・・。読むのが愉しいです。

安政の大獄後、混乱の幕府は家茂将軍に代わり軍政の改革に着手します。
麟太郎も禄高千俵、軍艦奉行並を拝命、思えば小普請組四十俵の勝家も
諸太夫並みの何々の守の家に出世しました。
母堂のお信もさることながら、今は亡き勝小吉も慶んだ事でしょう。
「鳶が鷹を生んだわさ」・・・・と。

あっという間に読めます。まるでそこに幕末の人物たちが居るようです。




熱き志と日本人の誇りを乗せた咸臨丸 ★★★★★
 厳しい調練に不平を募らせる仲間に「百年先の子孫の為に耐えろ」と勝麟太郎。自分の家も家族もどうなってもいいと、徳川の為でなく日本の為に私財を投げ打った木村喜毅。押しかけ同然にやってきた福沢諭吉。病身をおして乗り込んだ水夫の富蔵。このように咸臨丸は、単なる徳川幕府の使いではなく、志と誇りをもった日本人を乗せてアメリカへ向かったのです。日本人はこの事を決して忘れてはいけません。
 後半は、坂本龍馬をはじめ後の海援隊士(千屋寅之助・新宮馬之助他)が続々と弟子入り。老中・小笠原図書頭の理解も得て、神戸海軍操練所の設置準備を進め、日本海軍設立という大きな志に向う一方で、仇討ちにも協力します。