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勝海舟 (第4巻) (新潮文庫)

価格: ¥853
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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名作佳境へ  ★★★★★
よく考えると、勝に敵意を抱く男が、会いに行ってその「人物」に打たれるというパターンが繰り返されていて、ちょっとあれなのだが、まあそれは瑕瑾だ。
 のち明治期に有名になった西周、成島柳北といった面々がひょいひょい登場してくるのも面白い。鳥羽伏見の戦いに敗れて逃げ帰った徳川慶喜を叱りつけるのはこの巻だが、榎本武揚を置き去りにしたことが書いていないのはなぜだ? 
激動の大政奉還 ★★★★★
 幕府と薩長が内戦を起こすことにより欧米列強の介入を招き日本の植民地化を防ぐためにも、穏健な政権移行(大政奉還)しかないと考える勝麟太郎ですが、その割には「将来必ずや一方の洋上に於ける雄大なる海軍国になるべき運命を有する大日本国」という外国人の言葉に感激したり、京で新撰組の近藤勇・土方歳三と会ったり、江戸へ帰る途中で清水次郎長、江戸で擾乱の張本人・益満休之助やそれを取り締まろうとする新徴組の山口三郎・柏尾馬之助と仲良くしたりと実に牧歌的です。
 大政奉還後、龍馬が暗殺され(幕府であれ薩長であれ生きていれば目の上のコブという悲しい記述アリ)鳥羽伏見の戦いの後、徳川家陸軍総裁に任じられた勝による江戸幕府の幕引きが始まります。
赤誠を貫く麟太郎を想う ★★★★★
時代の大きな流れの中で、次代に対してどのような視点を持つべきか。
大阪城に留まらず海路江戸に逃げ帰った慶喜に対し、麟太郎は「何故に御帰東遊ばされました」と叱りつける調子で思いを申し述べる。しかし、涙ながらに薩藩の西郷、大久保に会って掛け合って欲しいことを依頼されたとき、麟太郎は時代を超えた天命を感じたのではなかっただろうか。時の主流に受け入れられ難くても、諂わずに自らの信念を通すことがいかに将来に益するか、私にはここにも勝海舟の赤誠を思わずにいられない。