最近の少女漫画は、出会って直ぐHが多く、読者がヒロインの感情についていけないことが多いのですが、この作品は違います。
ヒロインのユーリとその相手のカイルがお互いを好きになって、それが愛に変わって、やっとこの14巻に来て結ばれるまで、その過程が非常に丁寧に書いてあるので、ものすっごく感情移入ができます。
この作品を読んで、「あぁ人を本当に好きになるっていいなぁ」とカイルとユーリの恋愛に憧れました。もう何度読んでも、この巻だけは必ず泣けるので、購入から数年経っていますが、全く売る気はありません!
この巻だけではなく、作品全体に言えることですが、読み終わった後は、自分自身も違う世界にタイムスリップしたような感覚を覚えるほど物語に没頭することができますので、現実世界から離れて、読書?に没頭したい人にはお勧めです!
日本に二度と還れなくなるかもしれない首都へではなく、
ユーリのため首都へ泉を壊すのを止めに自分の部隊の半分を、
首都に派遣した皇帝カイルの元へ馬を進める!
カイルの身に何か起こったとユーリは感じ、ここ古代カイルの元で土に還るることを決意!
カイルはユーリが還らないことで、本当の后にすると宣言。
ユーリももちろん、それは分かっていると了承!
そして、はじめて、結ばれる・・・
全巻とおして、この巻が一番スキです。
この巻がユーリの一番の決意の場所だと思うし、
一番言いたかったことが出ている巻だと思います。
ユーリからの始めての書簡で命を救われたカイル。
カイルの、ユーリを求めることに我慢しない!
という叫びは、とってもうらやましかったです!
まだまだ、これから至難が続くけれど、
この赤い土に還ろうというユーリの決意は最後まで続きます。