教育に必要なのは体と心の正しい使い方
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人間にとって、本当に必要な教育は、算数、国語、英語・・以前に、
”体と心の使い方”ではないでしょうか?
この本の
◎「ゆる体操」でうつが改善した! 子どもの非行が収まった!
の章を読んで感動しました。
「いじめっこは体が硬くなっている。」
激しい競争が繰り広げられる、ストレス多き時代を生きる子供達。
あらゆるプレッシャーを受けて、心身が硬直するのも無理はないです。
「声に出して読みたい日本語」で有名な斉藤孝氏も身体論を研究しているのです
が、「ムカツク」という感情も体感覚と密接な関係があるとのこと。
無意識の呼吸の制限、無意識の筋肉の緊張が、身体の硬直=かたい体を作り出し
ます。すると体は心に「苦しい」という信号を送るのですが、大抵その信号は
解読されずに無視されます。無視されたけど、感知され続けている”ソレ”が、
不安や攻撃心、暴力、怒りという感情を生み出す・・・。
要約すると、こんな連鎖があるわけです。
体をゆるめれば、心もゆるんでくる。
体内の感覚が良いと、自ずと心が穏やかになり、人間関係も穏やかになり、
社会も少しずつ穏やかに変わり始める。
子供を指導する大人から、ゆるまなくては普及は難しいかもしれません。
次から次へとブームになる健康法や健康グッズより、
”ゆるむこと”という普遍的な健康の大原則こそ、世に広まって欲しいと願います。
現代に現れた巨匠の著作
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身体と心は別物…
そんな風に考えることはナンセンスです。
心は所詮脳にあるわけですから、脳、つまり身体がクリアーでなければ正常な思考、前向きな思考は難しいわけです。
僕自身、ゆる体操をやることで、身体中の力が抜け、一本の軸を感じた時、まるで別人のような柔らかさを感じたことがあります。
身体を改良することは、脳をクリアーにします。
是非読むべき良書です。
何をしても上手くいかない、人付き合いが下手、人に好かれない、運動音痴、声が小さい、やる気が起きない、何か自分は普通じゃない、頑張りすぎる…
こんな症状は身体のせいなのかも?
こんな症状の方は読んでみると良いでしょう。
非常に良かったです。
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前半は社会に対する挑戦か?と思うほど大きな問題提起をしているのでびっくりしますが、この本の本質は、体のコリと”うつ”などのメンタルヘルスには非常に密接な関わりがあり、筋肉をリラックスする方法をマスターしないと心もリラックスすることができず、硬直的な発想にいずれつながるということです。
高岡英夫さんが提唱されている”ゆる体操”の中から、いつでも簡単にできる”寝ゆる”を中心に解説をしており、「さて、体操をやるぞ!」とかいう心の準備をするパワーのない人でも無理なく実践できて、気持ちもいいし、何より心身ともにリラックス感が得られるのでオススメです。
私は他のゆる体操にも興味が出てきました。
最近、補完医療という形で鍼灸やマッサージの理論が海外から日本へ逆輸入される傾向にありますが、高岡 英夫さんの持つ幅広い背景とそこに裏打ちされた理論とその応用には敬服します。