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揺籃の星 上 (創元SF文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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巨星墜つ ★★★☆☆
ホーガンは、ヴェリコフスキーの先見性や独創性を称賛するためにこの本を書いたそうですが、
解説の金子ナントカさんを始め、その意図が全く伝わっていないのは悲しい事であります。

創元社はエッセイ集「kicking the sacred cow」を、いつまでも出版しないつもりなのでしょうか。
http://www.jamesphogan.com/books/info.php?titleID=37&cmd=sample&sample=79

ホーガンは2010年の夏に、69歳で亡くなられました。合掌。
ホーガンがハードSFでスペースオペラ書いちゃいました、って感じですか? ★★★★☆
 ヴェリコフスキー理論を大胆に応用って……、ホーガン様何を血迷ったんですか……?
 と思っていたけど、肝心の遊星分離の説得力は今一つ……、そりゃそうだわな。
 それでもあなたにかかれば、われわれのようなボンクラは欺せる、と、そう言うことですね?
 ……と一応批判をしたところで、とんちんかんな理論を鹿爪らしく理論武装しているのは笑える。ただホーガンの得意とする合理的思考に基づく推理といった醍醐味は薄い。
 でもやはりホーガン読ませてくれます。
 しかし、これ出版から5年経っているのに、まだ初版って……(絶句)。
ホーガン博士は随分とお怒りなのでしょうか? ★★★☆☆
木星から「生まれた」彗星アテネが地球に衝突する!
こう地球人類に警告する、土星で独自の社会を発展させたクロニア人たちと彼らの異質な理論を真っ向から拒絶する地球勢力。「真実の追求」よりも「権力闘争の道具」となってしまう科学の「危うさ」。そして人類の未来は??

しかし、ホーガン博士は随分とお怒りなのでしょうか?
確かに「科学」の世界は、一般的に「理路整然としている」と考えられながらも、実は研究費の捻出や論文掲載に関わる顛末など、むしろ「政治的なパワーバランス」が幅を利かせており、時には「真実」さえねじ曲げかねないことがあります。数年理系の研究室に籍を置いた身としてそういったもどかしさは理解できるのですが、これまでの「ホーガン節」ならば、そういったゴタゴタもクールに(ある種のユーモアとともに)受け流すところを、クドクド、ネチネチと「らしからぬ」文面が上巻の2/3を占めています。「ヴェリコフスキー理論」よりもそっちが気になりなかなか読み進めません。
つまるところ「学会のパワーバランス」で敗北し「妻にも逃げられた」主人公のランデン・キーンの「恨み節」は、やはりこれまでのホーガン作品の主役達のような魅力に欠けます。
一応、上巻のラストでようやく物語に勢いがついた感じですので下巻を楽しみにはしていますが・・・。

解説で訳者にまで批判された「ヴァリコフスキー理論」なるものは、幸い(?)出典を知らなかったからか個人的にはあまり抵抗がありませんでした(結局、ワクワクさせてくれるプロットならばOKデス)。
遂にホーガンが禁断のトンデモ科学をネタにしてしまった! ★★☆☆☆
本書はトンデモ科学者ヴェリコフスキーの「衝突する宇宙」ネタである。
金星は3500年前に木星から分離して誕生したというアレである。
SFは自己矛盾さえなければ、現実世界には存在出来ない間違った理論で世界を構築してもいいが、
キリスト教条主義のヴェリコフスキー理論を正当化する屁理屈を考えるとは、
世界一のSF作家のホーガンにしては頭の無駄遣いである。
天文学の間違いを電磁力学で修正して説明しようとする力技を見せるが、
さすがのホーガンでもこれは無茶すぎたw
無理して褒めれば「星を継ぐもの+断絶への航海+創世記機械/3」と言えなくはないが、アイデアとテーマで読ませるのは上巻のみで、下巻は単なるパニック小説アクション小説に成り下がった失敗作。

三部作の一作目だから見捨てるのは早いですぞ諸君!
ネタがヴェリコフスキー理論と聞いて、脱力したハードマニアが相当いたみたいだが、
宇宙人とか超能力とかいう現実には存在しないものを扱っていいのがSFざんすよ。
センスオブワンダーに挑戦したホーガンの意気込みは褒めてやろうよ。
恐竜ネタもソウヤーの「さよならダイノサウルス」と被っているし、
「さよならダイノサウルス」より早く出版されていたら本書はもっと高評価を受けたであろう。
ユートピアが理解できるか ★★★★☆
普段はSFは読まない人間ですが、「断絶への航海」を読んでから、ホーガンの作品には親しんできています。ハズレもあったけれど。
個人的には、今回はアタリでしたが、「断絶への航海」で最初のうちはなかなか理解できなかった人と人が信頼だけで生きる世界を理解できるかが、この本を愉しめるかどうかのポイントかもしれない。
三部作ということで、このあと地球にもユートピアができるかもしれないが、手に入れることができるなら、是非「断絶への航海」を読んでからお読みください。4/5はわかりにくいが、最後の1/5で氷解する本でした。