マイルドな聴き心地
★★★★☆
フィンランドのトラッドメタルバンド、アモルフィスの5th。2001作
前作からの流れである、トラッド風サイケメタルはさらなる自然体のサウンドとなっている。
いかにもフィンランドのバンドらしいゴシックメタル的な倦怠感と薄暗い叙情性、
いくぶんモダンになったアレンジも含めて、バンドとしてのゆるやかな深化を覗かせる。
マイルドすぎて音のインパクトが薄い点が惜しいが、逆に言うと力まずに聴ける作品である。
Amorphisらしさを保ちながら、幅広い層にアピールするであろうアルバム
★★★★★
2001年5th。結成メンバーの一人だったオーリ(b)が脱退。そして、前作ではゲスト奏者扱いだったサンテリ・カリオが正式メンバーとして迎えられる。
作風は前作の延長線。どことなく気怠げな浮遊感や、深遠で翳りある雰囲気を引き継ぎつつ、それでいてとっつきやすくキャッチーなアルバム。
特に#1 "Alone" は、フィンランドのナショナル・チャートで1位になったし、後半の盛り上がりが凄い#6 "Driftng memories" は、4分台の曲とは思えない壮大さ。彼らのセンスと才能の高さをうかがわせる。
今回、歌詞の面では「カレワラ」などのフィンランド古典文学からの引用はなく、主に個人の内面的な感情について歌ったものが多い。
いいと思うんだけどなあ
★★★★☆
メタルとしてのアモルフィスを期待して買えばもちろん味噌糞に言われるようなアルバムだけど、北欧のトラッドの要素を取り入れた良いアルバムです。メロディーも耳に馴染むもので、結構イオナに似たところもあるといえば分かりやすい。メタルというか北欧の哀愁ロックアルバムです。
悲哀系の最高傑作!
★★★★★
このアルバムはメタルと言うより、ゴシック、プログレ、70'sハードロックに彼ら特有の悲哀を混ぜ混ぜして出来たロックなんです。これがものすご〜くいい!良すぎる!death系の要素はないけどそれがどうした?彼らはやっぱり歌って正解。個人的にはelegyとは比べ物にならんヨ〜(殆んど聴いてないし)。この傑作がいまいち評価されてないのが謎だ〜?続く次作も傑作!
慟哭メタル!!
★★★★★
喜努哀楽のブレンド、表現が非情に巧みなバンド。M-1「Alone」から素晴らしい!深い!と思わせる内容の濃さです。メタルと言われるとやたらとハイトーン、もしくはスクリーミングを想像しがちですが、中音域で哀しさと怒りを唄っています。ギターもやたらと速弾きではなく、一つ一つの音を舐める様に弾いていて非情に表情豊か!創造的な音楽を演っている数少ないバンドです。