「どうやって、サンタさんはやってくるの?」
「それはね・・・ほら・・・」
コリントンの描くクリスマスには、守護天使たちが活躍し、天使たちの魔法で実は見ているかも知れないサンタさんを自分も忘れているだけ、という夢を残してくれています。
サンタさんは実在すると信じる子供たちを応援しているかのようです。
うつくしい、クリスマスのひとコマを、あなたものぞいてみませんか?
しかし、この絵本は140もの絵で構成されていて、文字がないぶんだけ余計に鮮明に、気配や音まで伝えてくれます。守護天使がサンタを誘導し、雪道をろうそくの明りで照らすシーンやろうそくのあかりで、プレゼントのリストを一つ一つ確認するシーンは感動ものです!水彩と色鉛筆とを使った丹念な絵は、リアルでゆっくり眺めているだけで、五感全部でまるごとクリスマスを感じることができそうです。
私は小学校で司書をしております。クリスマスお楽しみ会にて、他の楽しめる本とともに紹介しました。
ギャーギャー言ってた子も、シーーーーーンと静まり返り、その場の全員が黙って見入っていました。
「サンタが来るまで起きている!」といってた子も、起きていても妖精が魔法をかけて寝かしちゃう場面をみて、納得していました。