(新)五木寛之の発見
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これまでに五木寛之の本は何冊か購入させて頂いたことがあるが
どうも、相性が合わず最後まで読むことができないこと多々。
以前、五木先生がTVに出られた際には、
話が面白く、とても興味深く見入り、話も聞き込んでしまったのだが…
本となるとどうも…
と、いう方。
この本は、五木寛之の新たな一面がみえます。
五木寛之だからねぇ…
といって、購入しないのはもったいない
私も、田舎の駅の売店の20冊も文庫本があるかないかのなかに
ある意味奇跡的にこの本があり、
五木寛之だからねぇ
と、新幹線発車時刻ギリギリまで購入を迷いました。
いざ、新幹線の中で本を読み始めると
大変面白く、期待とは裏腹にあっという間に読み終わってしまいました。
五木さんも望月さんも「気」に対する
感じる、感じた
経験や意見等、ご自身の感じるまま思うがまま述べていて
とてもスッキリ読めました。
中でも、私はヨガは身体を鍛えるもの、と思っていたのですが
実は、気を鍛えるものだったことに、びっくり。
「気」の存在は、私自身はあるものだと思うのですが
「気」は本当にあるのか?
と、疑問に思ってられる方にもおすすめしたい一冊です。
対談集とはいえ、五木寛之先生の奥深さを垣間見たような気がしました。
改めて、五木寛之先生の本を読み直してみようと思います。
二度目の文庫化、本書の重要性が出版社さんに認識されている証拠です
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本書は、人気作家五木寛之さんが、ヨーガ・気功治療師である望月勇先生と対談された成果を、平凡社が2004年に単行本として出版し、大変話題になったベストセラーです。内容があまりにも濃く、面白いため、幻冬舎文庫として文庫化されましたが、今回は角川書店から角川文庫として再び出版されたという非常に珍しい展開で、経済危機以降の不況の中で敢えて3回目の華麗な転身を遂げてお手元に届くものです。
景気が悪いですから、皆さん疲れておられます。ストレス過剰で疾病に苦しむ方も少なくありません。病院に行っても、なかなか特効薬がなく、腰痛などを騙し騙し、通勤地獄をサバイバルしておられる方も多いことです。そんな中で、「是非、これを読んで頂きたい! そして、太くて固いものほど折れ易いという大雪に弱い兼六園の松の大枝を反面教師として、柳や笹のように、大雪の中でしなうけれども折れない、不可抗力のストレスに平常心で柔軟に対応できる、しなやかな心、しなやかな体を取り戻してください!」と願う出版社側の熱意が有り難い本です。
五木先生は、人気作家という肩が凝り易い商売を何十年も続けておられますから、頑固な肩こりや腰痛の治療は徹底的に研究しておられるようで、面白い質問を次々と望月先生に投げかけておられます。それに淡々と答える望月先生のコメントの内容の深さ、謙虚さがとても印象に残ります。そして、この対談が読者の皆さんの健康に結びつくよう、巧みに準備された質問の流れに、何度も読み返して感心してしまいます。とても自然な流れなのです。うんうん、と頷きながらお二人の言葉のやり取りを楽しみながら、ページをめくるのが楽しく、読み易い本として完成しているのです。
「すべてを疑いつつ、すべてを信じたい」と知的好奇心に導かれるまま、熱心に研究を続ける五木先生と、不思議な縁で単行本の出版向け対談の相手をされることになった望月先生。その成果がやはり大変面白いものとなって完成し、読者の皆さんにお知らせしたいという暖かな熱意が溢れています。
また、前回の文庫化で発生した誤植も直されており、最後に「もっと知りたい」という読者さんのための特別情報がプラスされていますのでお楽しみに!
気がものすごく身近なものに感じました。
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気とかって、あまり信じていない人からすると、本当かなって思っていたのですが、五木さんとの対談になっていることで、それほど堅苦しくなく、すっと話の流れに入っていけました。
すべての科学で証明できないことが必ずしも偽物でないように、気についても同じようなスタンスで語られていて良かったです。
これを読んでもうすこし、他の望月さんの本も読んでみたくなりました。
待望の文庫本化で通勤時にも読めるようになりました
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待ちに待った文庫本を出版して頂いたおかげで、外出する際に持ち歩くのが楽になりました。
博識な人気ベストセラー作家、五木寛之先生の深淵な質問に対する望月勇先生の淡々とした謙虚な答で構成される興味深い対談を、電車の中で読める喜びを皆様にお知らせしたいと思い、投稿を決意しました。
平凡社刊のオリジナルは、三村淳さんの素晴らしい装幀で、美術品のようですが、どうしても重く、かさばります。
この文庫本は、冬のコートの大きなポケットにも入る軽さで、内容の濃さは同じ。
五木ファンで、オリジナルをまだ読んでおられない方にも、是非、是非、お勧め致します!
気がどんなものかを感じるのによいのでは
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目に見えないし、科学的に解明されていないので、その存在すら否定する人もいる気について、対談をとおして穏やかにその正体を感じさせてくれます。
目に見えるものがすべて、科学的に証明されるものがすべてという世界観は徐々に衰退するのでしょう。