ヨガはポーズだけではだめだという事が良くわかりました。私が行くスポーツジムではいつも横のルームで行われているヨガ教室を横目でみておりましたが、この本が
あれば一人でじっくりと取り組んでいけそうな気がします。前作よりもこの本はかなり多くのポーズがわかりやすい説明と絵で書かれています。
そして望月先生の気の話は感銘をうけました。もう少し若い時にこの本に出会っていればと思います。

望月さんの本にはいつも勇気づけられます。明るく生きることが出来るようになります。気を学ぶ人だけでなく一般の人にもわかりやすいほんです。気を神秘的なものとしないで、解剖生理学的な反応からの効果を示してくださっています。安保徹医師の理論はこの本で知って驚きました。幅広い世界の知を結集して実践しておられるのだとおもいました。

五木寛之さんとの対談で深遠な「気」の世界に導いた著者が、疲れきった迷える現代人のため、子供さんからお年寄りまで、特に「身体が柔らかくない」私のような者でも誰にでも実践できる、シンプルなポーズを図解入りで丁寧に紹介するのが本書です。

望月先生の優しい、包容力のある暖かい言葉による説明と、優しい2B鉛筆のトーンが嬉しいイラストによるステップ・バイ・ステップ方式の判りやすい図がふんだんに盛り込まれ、これまで「私は身体がかたくて、とてもヨガなんて・・・」とためらっておられた方や、膝など関節の故障に苦しむ方でも、とにかく無理せずに、たとえば前屈で自分の限界を1mmでも伸ばすくらいのゆっくりなペースで、自宅で落ち着いて練習ができるようになっています。

また、呼吸法の章では、落ち込みやすい方に最適な、血液の循環を活性化し、身体の内側から温まってくるような、朝一番に具合が悪い場合でも実践可能な練習方法が説明されています。

健康問題を抱える老若男女の皆様に、心からお薦めいたします。