ヨガの瞑想と言うと難しく、読み砕くのに時間がかかったりしますが
この本は、筆者の経験談を交えて、全体的に読みやすく、字も大きく
さらっと読めます。
読みやすく、自分でも実践できそうな内容で、視点を変える発想も
ポジティブで良いと感じました。

五木寛之氏との対談本を読み、著者に興味を持ちました。安くない本なので迷いましたが、ここでのレビューが良かったので買いましたが、読んでみると、正直、時間とお金の無駄だと思いました。五木氏との対談本の読後にこの本をチェックする方達が多いと思いますが、あの本で充分です。あれ以上の事はなにも書いてないです。よくもこんな本が出版され、販売されるなあと思います。

　2006年に初版を買って繰り返し読み、友人にもプレゼントしています。この本で学んだことは、幸せも不幸も自分の心が作り出していることでした。人は（多分全てのものは）深い所でつながっており、自分のネガティブな思考が自他共に不幸をもたらしていると気づきました。本書を参考に実践をして6ヶ月位で明るくポジティブになれました。
　望月氏が体験されたことや、治療した人々のエピソードが数多く語られており、それぞれから教訓が導かれていて、楽しく読むことができます。「否定すると器量が狭くなる」「物自体に良し悪しは無い、与えるのはその人である」「失敗したら反省しない」などなど。
　最後の、失敗したら反省しないは驚きでした。ミスの過程を復習することになるからだそうです。バンクーバーで力を出せなかった選手に知ってほしい言葉です。この本にある呼吸法や瞑想をしておくと日本人も緊張することなく演技できるのではないかと思ったことです。

五木寛之先生との対談でヨーガと呼吸法の効果を教えて頂いた望月先生の「専門書」に該当するのが本書ですが、もちろん初版第一刷をゲット致しました。P213のイラスト解説で７番と８番が逆になっているのを発見して「おおっ、誤植だ、超珍しい」とウケてしまいました。何回も読み直して、毎回、新しいことに気づいたりして感謝しています。文庫本化して頂けると更に有り難いです。

でも、何より平凡社さまにお願いしたいのは、太陽礼拝のポーズ、安らかに眠りにつくポーズなどのお手本映像をDVD版で販売して頂きたいのです。気を高める呼吸法も60種類あると望月先生は書かれておられます。特に、左右の鼻孔を交互に使い分けてする呼吸法は、心がバランス良く安定するので、落ち込みや鬱状態を改善し、その予防にもなるとのことです。でも、想像するだけでも複雑そうで、文章のみで教えて頂くだけでは難しすぎます。これらを実演してくださる先生のお手本映像から、宇宙の無限のエネルギーが、素直に学ぼうと努力する謙虚な生徒さんに届き、効果が更に倍増することを確信しております。

著者　望月勇氏については、五木寛之氏との対話集『気の発見』を読んで、さらにもっと詳しく知りたいと思っていたので『いのちの力』は待望の本だった。ひと言でいえば、期待を裏切らない内容。読みながら心や体、そして魂さえも癒されていった。日々の生活に取り入れられる簡単なヨーガや瞑想法も紹介されていて早速実践しているが、気持ちいい！　あとがきで紹介している、望月氏の詩「宇宙の流れに乗って生きる」は、私の人生の羅針盤となっている。